シリーズ企画「珍しい犬種を飼いたい」の第11弾。今回はチェコ原産の超小型愛玩犬、プラシュスキー・クリサジークをクローズアップしました。
じつは「プラシュスキー・クリサジーク・クラブ・オブ・ジャパン(PKJ)」事務局のマリチさんからサイトの自薦をいただいて、はじめてこの犬種の存在を知ったとき、ほんとにこんな小さな犬種があったのか、世界は広い!と思わず膝を叩いてしまいました。
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星崎さんはずっと前からチェコという国に惹かれていて、1998年にはプラハに旅行されたこともあるそうです。そして帰国後のある日のこと、「どうぶつ奇想天外」を見ていたら、なんと超小型愛玩犬としてチェコ原産のクリサジークという犬種が紹介されているではありませんか。「自分たちが飼うならこの子しかない」「この子たちと暮らしたい!」と思うようになり、日本唯一の専門ブリーダーである山口さんをマリチさんから紹介していただいたそうです。
最初にメールでコンタクトしたときには1年待ちと言われたのですが、1年待っても飼いたいという強い決心のもと、ホンモノのクリサジークに会いたいと、岐阜の山口さん宅まで見学に行かれたそうです。そんな情熱に犬の神様が微笑んだのか、ちょうどそのとき生まれていた子犬に会わせてもらえました。それがファニーとグリシュコだったというわけです。
クリサジークは寂しがり屋だと山口さんから言われて、星崎さん夫妻は迷うことなく、2頭を同時に迎えることにしました。
●クリサジークの第一印象は?
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外見的にはトイ・マンチェスター・テリアにも似ていて、それをひとまわり小さくした感じなのですが、トイマンの耳が全身から見てバランスがとれてるのに比べ、クリサジークは幅がやや広く顔との比率を考えるとかなり大きいので、とても立派なお耳の持ち主といえそう。またストップの部分が非常に深いのも特徴のひとつ。
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そして被毛はベルベットのようなつやのある美しい短毛。毛色はブラック&タン、イエロー、茶色の3種なのですが、ファニーちゃんグリシュコくんのようなブラックタンが一番多いそうです。
マリチさんによると、「クリサジークは明るくフレンドリーですが、大型犬に向かっていく勇ましいところもあります。イキイキとして活発敏捷。走行は非常に速く、素晴らしい嗅覚を持ち、遊び上手な甘えん坊。三度のごはんより人間の膝が好きだと言われています。反面、孤独を嫌い、一人には弱い犬種ですね」とのこと。
星崎さんに2頭の性格を聞いてみたところ、グリシュコくんは甘えん坊で、ファニーちゃんには頭が上がらないとか。そういえばお気に入りのオモチャをファニーちゃんに取られてしまっても「あぁ、取られちゃった~」と黙って譲っちゃうようなおっとりした面を覗かせていました。
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ただブリーダーの山口さんの犬舎にいるクリサジークは、どの子もとてもフレンドリーでそれはそれは熱烈な歓迎ぶり。見学に訪れた星崎さんご夫妻がますますクリサジークの虜になってしまったのは、そのせいかもしれませんね。
次ページではクリサジークのちょっとした豆知識をお伝えします!