これってサギじゃないのと飼い主の悲痛な声


国民消費者センターによると、今年に入って犬に関する苦情相談が前年度より3割も増えているとか!最近の小型犬人気で「需要」を当て込んだ心ない繁殖業者による乱繁殖が、その犬種のスタンダードを大きく逸脱するような子犬を誕生させているということでしょうか。


良心的な専門ブリーダーさんはどこにいるのかって?それは難問ですが、ネットのHPをよく見たり、あるいはドッグショーに足を運んで、実際にその犬種のスタンダードを見るとともに、そこに来ているブリーダーやハンドラー、出陳犬のオーナーたちと会って話をしてみることで情報収集をするという手もあります。やっぱりそれぐらいの努力は惜しまずやらなくっちゃね。
それにサイズの狂いだけじゃなく、無理な交配や見た目重視の交配で遺伝性疾患など、健康面で問題がある子犬を入手してしまうことだってあるわけですよね。その方が話は深刻。そうならないためにも子犬選びは慎重に、時間をかけてじっくり検討してほしいと思います。

これは問題だなと思っていたのですが、JKCは来年4月から近親交配(父と娘、母と息子、兄妹など)で生まれた犬には血統書を発行しないことを検討中だという話も聞きました(現在は近親交配で生まれた犬の血統書には「極近親繁殖」と記載)。
もしこれが実現すれば標準サイズのことはもとより、遺伝性疾患を持って生まれてくる可能性の子犬の数は少なくとも今よりは減少するはずですよね。
あとは、よりスタンダードな個体をつくるにはその犬種に関する長年のブリーディング経験と知識が不可欠なわけですから、今の日本にそれをクリアしているブリーダーさんが何人いるのか、それをぜひ教えてほしいものです。それもきちんと犬種別に、ね。
※掲載した写真はイメージで、記事内容とは関係ありません。
◆-今回登場してくれたモデル犬たち-◆
柴犬:キキちゃん
トイプードル:ビットちゃん
スムースチワワ:アナちゃん
ミニチュアシュナウザー:ルルちゃん