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イタリアン・グレイハウンドの巻(2ページ目)

「めずらしい犬種を飼いたい」第9弾は、イタリアン・グレイハウンドです。最近の小型犬人気で、ミニチュア的なルックスとネアカな性格のこの犬種は徐々に人気が高まってきているようです。

執筆者:坂本 光里

イタグレの歴史は古く、サイトハウンド(視覚を生かした狩猟犬)の中では最古で最小の犬種だそうです。グレイハウンドとほぼ同時期、紀元前数千年前にエジプトで誕生したと言われていて、古代エジプトやギリシャ、ローマの貴族たちの間でペットとして飼われ、中世になっても引き続きヨーロッパ諸国の王室で寵愛されたといいます。
きっと、そんな長きにわたって人間とつきあってきたことが、イタグレを甘え上手な犬にしていったんでしょう。ところで元気で明るい性格ばかりを強調してきましたが、サイトハウンド独特の神経質さや警戒心をチラリと覗かせるときがノアくんにもあるそうです。

 

そのカラーバリエーションはかなり豊富。フォーン、ブルー、グレー、レッド、クリームの5色と、これらすべての色とホワイトのコンビネーションがあります。よく引き締まったスレンダーなボディは、下腹が巻き上がったようなラインになっていて美しく特徴的。
また、ローズイヤーと呼ばれる後ろにねじれたように折れ曲がった小さなお耳も大きな特徴なのですが、最近人気が出始めてからは立ち耳の子が増えてきているとか。イタグレの耳はローズイヤーがスタンダードですし、そこが魅力でもあるわけですから、やっぱりきちんとした繁殖をしてほしいものです。

 

吉野さんにノアくんのお手入れについてお聞きすると、「体臭がほとんどない犬種ですが、皮膚が乾燥するとフケが出やすくなるので保湿スプレーをしたり、ラバーブラシなどでマッサージしてあげたりします。あとは定期的にシャンプーをするぐらい。基本的な短毛種のグルーミングで大丈夫ですよ」とのこと。

ミニシュナとの大きな違いは、「短毛でとにかく寒さに弱いので、冬場だけじゃなく夏場の冷房がきいたお部屋ではTシャツを着せたり、ケージに毛布を入れてあげたりして保温対策には気を使います。だけど逆に暑さにはめっぽう強いので、お天気の日などは日光浴を充分させてあげることにしています」(吉野さん)

運動能力は並み以上、走ることも大好きですから、引き締まったボディをキープしつづけるためにも毎日十分な運動が必要とのこと。ただ吉野さんは遊んでいて前足を骨折をしたイタグレの話を耳にして以来、元気いっぱいの若い大型犬との接触には気をつけているそうです。「本来はハウンドドッグですから見た目は細くてもかなり丈夫なはずなのですが…」と吉野さん。こうした部分も、きちんとしたブリーディングによって改善していってほしいものですね。

現在、吉野家には3頭目の妹犬、ミニシュナの萌ちゃんが新しく家族に加わり、にぎやかな毎日を送っているそうです。萌ちゃんはシュナ気質いっぱいな女の子なので、ノアちゃんとは吉野家に来た日から最高の遊び友達になったとか。吉野さんのお話をお聞きしながら、やっぱり犬は群れの中で生きる動物だということ、そして犬と犬、人間と犬との素敵なつき合い方とは何かを改めて実感させられました。


吉野さんの個人サイト
「Flash Shower」

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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