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犬の貴公子 アフガンハウンド!(2ページ目)

韓国のガイドの河村裕美さんが、念願のアフガンハウンドを飼われたそうです。だけどアフガンは飼うのがむずかしいと言われる犬種の代表格。今回は河村さんのてんやわんやの飼育レポートです。

執筆者:坂本 光里

★アレックス君の親戚犬のクライス君、成犬のアフガンは優雅ですね!

ここでちょっと、アフガンハウンドがどんな犬種がご紹介しておきましょう。
アフガンハウンドは、その名のとおりアフガニスタンで狩猟犬として飼われていましたが、現在は狩猟犬というよりコンパニオンアニマルとして、室内で飼われることが多いようです。
犬種としては、サイトハウンドであるグレイハウンドに属していますが、それは世界の犬種の中でもっとも古い犬種のひとつで、数世紀の間まったくタイプを変えることなく現在に至っているそうです。そういえば、ノアの方舟に乗った犬は、アフガンだったという話もありますね。

その類いまれな容姿と美しい長毛は、多くの芸術家を魅了し、アフガンをモデルにした絵もたくさん描かれてきました。
大型犬でありながら、長く柔らかい絹糸状の毛質、それが歩くたびに踊るように揺れ動く様は、まさに優美としか言いようがありません。立っている姿ももちろん美しいですが、河村さんがこの犬種に魅せられたように、歩様がとくに美しい犬種。ドッグショーなどで見られるあの優雅なトロット姿は“貴公子”“淑女”と呼ばれるに相応しい姿です。
たしか手塚治虫さんのマンガに、アフガンを愛するあまり、人間を愛せなくなってしまった男が登場する作品がありましたっけ。

★コスチューム姿がキマッテますね!
さてさて、大変なのはその優美さをずっと維持すること。
美しい容貌を保つにはグルーミングが大切。シャンプー&ドライ、そしてブラッシングには3時間ぐらいかかることもあるとか。お手入れを楽しみと感じるような飼い主さんじゃなければ、あの流れるような毛並みはとても保てません。
そして「犬の貴公子」という言葉にふさわしく、気品に満ちていてプライドが非常に高い。きっと昔からちやほやされてきたことが遺伝子に組み込まれているのでは!と思ってしまいます。
自立心も強く、ハッキリ自己主張もするので、訓練やしつけにはかなり時間がかかるとか。それは河村さんのレポートにもあるとおりです。また警戒心が強い半面、感受性が強く、飼い主に対しては寂しがりやの一面も見せたりするそうです。

★河村さんとアレックス君
もうひとつ、いまは狩猟をする性格もあまり残っていないそうですが、そうは言ってももとは狩猟犬ですから走るのは大好きで、かなりの運動量が必要。散歩もけっこう長い時間割く飼い主が多いと聞きます。
いやー、「お手入れは入念に」「しつけがむずかしい」「運動も充分に」となると、犬中心の生活ができる人じゃないとちょっと無理そうですね。アフガンのサイトを見ると、神経質な面がときに攻撃性に転じることもあるので、彼らのこうした性格を「しっかり把握したうえで根気よく接することが大切」と書かれているところもあります。
だけど、河村さんとアレックスくんとのつき合いはまだ始まったばかり。これから彼がどんなふうに成長するか、それは河村さんの熱意にかかっているといえそうです。
河村さん、頑張って~!!!

河村裕美『韓国のサイト』
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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