アフガンハウンドとの生活をレポート
「All About JAPAN」韓国のガイドである河村裕美さんは、長年の念願かなって今年の春にアフガンハウンドの男の子を迎え、アレックスくんと名付けて一緒に暮らしはじめたそうです。
今回は、河村さんのアフガンに対する思いや、アレックスくんとの日常についてお聞きしながら、アフガンハウンドの魅力に迫ってみたいと想います。
【Q どうしてまた、アフガンハウンドだったのですか?】
6年前、私は毎日、通勤のために熱海の海岸線を車で駆け抜けていました。するといつも同じ時間に、長い毛を風になびかせて優雅にアフガンハウンドを散歩さ せている方がおられたんです。
それを見るたびに、あの美しい肢体、優雅な歩きにほれぼれしてしまって……。
いつか、わたしもアフガンハウンドのオーナーになりたい! そう思いはじめました。ところが我が家にはすでにシェルティーがいて、これ以上家族が増えるのもどうかというのがあって、ずっと我慢してきたんです。
それから2年。結婚してついに念願のマイホームを建てることになったので子犬を飼おうと思い立ったわけです。どの犬種にするかは夫婦で話しあって決めたのですが、わたしは絶対アフガンハウンドにすると主張! ついに押し切ってしまいました(笑)。
【Q 河村さん自身が強くアフガンに惹かれたと?】
そう。この犬種について、坂本さんからもなかなかむずかしい犬種だとアドバイスはされたのですが、がんばるぞ~と、ネットで検索して、町田市在住のブリーダーさんを見つけました。
電話で問い合わせたところ、こちらの家事情、経済状況や家族構成をこまかく聞かれ、それならお譲りできますということで一度見にきてくださいと言われたんです。そんな経緯で3月に生後2カ月、5キロになったアレックスを我が家に迎えたわけです。
【Q やっぱり男の子だから、やんちゃだった?】
それはもう、アレックスは最初に来たときからすっかりやんちゃでした。
咬んだり暴れたり、本当に手を焼いたんです。それを叱ってみても、ますますエスカレートして手がつけられなくなって……。実家で飼っていたシェルティーが聞き分けのいい子だったので、それが頭のどこかにあって、そのギャップに本当に悩みました。
基本的なコマンドは入るのですが、優位性の行動が顕著に見えてきました。 インターネットでいろいろ情報交換をしたところ、やはりドッグスクールなどで訓練しなくては、将来的に人に危害を加えたりすることになると。いまは、大型犬が人を咬んだり、小さな犬を襲ったりという事件があると聞きます。
もしそんなことになったら、わたしたちもそして何よりアレックス自身が悲しいことになってしまう。そう考えて週末のスクールに通うことにしました。欧米ではスクールに入れて訓練するのは当たり前だそうですね。
【Q スクールはどうでした?】
スクールに行ってからは目からウロコの連続。トレーナーがアレックスをリードするとまるで何年も訓練した犬のようにきれいに歩くんです。
いままで本を読んで得た情報を基本にして自己流でしつけをしていましたが、それがまるで駄目だったことに気がつきました。
あのまま自己流を続けていたら……考えるとこわくなります。スクールは、アレックスもそうですが、わたしたち人間が学ぶところですね。犬との接し方、ほめ方、叱り方etc……。
スクールに通いだしてから、アレックスとはほんとにいい関係が出来てきました。お互い前のようなストレスを感じることもなくなりましたし。でも、まだまだやんちゃな性格はそのままですけどね。
【Q 飼い主どうしの交流もあるとか?】
じつはアフガンのことをネットで調べているうち、『Afghan Village(アフガンビレッジ)』の存在を知り、5月17~19日にかけて山中湖で開催された「アフガンビレッジフェスティバル(AVF2002)」に参加してきました。
『アフガンビレッジ』は、アフガンハウンドをこよなく愛するオーナーたちでつくるホームページの集合体です。そのアフガンビレッジが主催者となり、アフガン&アフガンファンシャーが一同に集って、愛犬たちと素敵な時間をすごすのを目的として年に一度開かれるのが、このフェスティバルなんですよ。
アフガンの飼い主の先輩たちとお友だちになることで、もっともっとアフガンに関する知識や理解を深めることができるので、こうしたイベントに参加できてとっても有意義だったと思います。
イベントの内容をちょっとご紹介してもらいましょう。
アフガンとオーナーが一体となった仮装あり、ダンスありのドッグショー。 うちのアレックスももちろん参加しました。
●アフガングッズ・オークション
会員のハンドメイド品をはじめ、USAから取り寄せたレアなグッズも数多く出展され落札価格もうなぎ登りでエキサイトしていました!
●アフガン来んテスト
気位の高いアフガンは、とにかく飼い主の命令に従わない。そこで、どのアフガンがもっともアフガンらしいかを競うのがこのコンテスト。10メートルほど離れて飼い主が自分のアフガンを呼びます。呼ばれて素直に来てしまったら失格。来なければ来ないほどいいというコンテスト。ちなみにうちのアレックスはちゃんと来てしまって失格でした(いいのか悪いのか…!? )
イベントのその他の様子は『アフガンビレッジ』の会員さんが独自に運営しているHP「FENDE Cafe」の中で詳しく紹介されていますので、ぜひそちらもご覧ください(TOP>AVF2002)。
河村さん、大変だと口では言いながらもアレックスくんとの生活をけっこう楽しまれているようです。