引っ張りグセや咬みグセはしつけで直す |
それ自体はだれかに迷惑をかけているわけではないのですが、その先には いろいろな事故が考えられるんです。ほかの犬を襲って咬みついたり、 子どもを咬んだり、人に飛びかかったりということがないとは限りません。 自分の犬は咬んだりするような性格ではないと思っていても、相手が咬んで きたら応戦するということがある。
世の中にはマナーがいい飼い主ばかりではありません。だからといって、 自分もいいだろうということでは無茶苦茶になってしまいますよね。
犬を連れた人とすれ違うときには、相手が誰でもむやみに近づけたりしないで よく相手の犬や飼い主を見て「大丈夫ですか?」と聞いてから、 犬たちの様子も観察して近づけるようにしましょう。
また子どもは怖くて騒いだり、思わず手で払おうとしたりして 犬が興奮することがある。お年寄りの場合も同じです。世の中、犬好きな人 ばかりではありません。「飼ってる者の勝手」ではなく、犬嫌いな人には 「悪いけど飼わせていただいてます」ぐらいの気持ちでちょうどいいのです。 引っ張りグセも咬みグセも早いうちから、しつけを入れて直しておきましょうね。
公園では先輩を立てよう! |
そのためにはしつけも 大切ですし、社会化ができるようにパピーパーティやしつけ教室などを開いて いる動物病院を探して参加させるなどの努力を惜しまないようにしたいもの。
この社会化の時期を逃してしまうと、公園でほかの先輩犬たちに上手に挨拶が できなかったり、ケンカをして咬んだり咬まれたり、逆に怖がって輪に入っていけなかったりして寂しい思いをしなくてはなりません。
一見、平和そうに見える公園でもそうしたトラブルは日常茶飯事です。 小さい頃からうまく輪に入れるよう教育し、少なくとも飼い主の「待て」や「いけない」のコマンドに反応するようしつけができていれば、大きなトラブルに巻き込まれることはずっと少なくなります。また、ここでもリードをはずして遊ばせるのは避けたいものです。公園には子どもやお年寄りも、そして犬が苦手な人も来るからです。
そして「呼び戻し」がきけば、遊びに我を忘れて公園から飛び出して交通事故にあうこともなくなります(こうした事故はすごく多いのですよ!)。
さらにいえば、飼い主さんが犬のカーミングシグナルをよく憶えておいて、 いま犬たちがどんな状況にあるか、楽しく遊んでいるのか、トラブル一歩手前 なのかを見極めておくとなおいいでしょうね。オス同士でけん制が始まったとき、どちらかが耳をうしろに倒したり、ひっくり返っておなかを見せたら、 力関係の決着がついたということですが、そうでなければ一触即発の状態だ とかね(カーミングシグナルついては下記サイトを参考に!)。
あらためて言いますが、世の中は犬好きな人ばかりではありません。 もし迷惑をかけているとしたら、それは私たち飼い主の側なのです。 それをつねに念頭において、犬がいても私たちの町には何のトラブルもなく、 いつも道は清潔と言われるようにしましょう。それが犬と共生するための よい環境をつくる一歩ということなのです。
■はじめて犬を飼われる方が参考になるような情報を
提供しているサイト集
■トレーニングや躾に関する情報を提供しているサイト集
■カーミングシグナルについて言及しているサイト
LGR
http://www.love-gr.com/
優良家庭犬普及協会
http://www.mars.dti.ne.jp/~afc/cgc.htm