離婚/離婚後の生活

離婚家庭への偏見・差別はある?(2ページ目)

離婚家庭への偏見・差別を受けたら、どう対処すべきでしょうか? 立場がまったく違えばなかなか理解できないことはあって当然。このことを踏まえて、気にせず明るく前向きに生きるのがベストです。

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

離婚ガイド


離婚家庭への先入観=思い込みが誤解を生む

子どもたち
凹んでいる時間はもったいない―堂々と胸を張っていこう!
仕事も子育ても全力を尽くしている離婚家庭の父親・母親が、偏見や差別を受けるのは、子どものことで「何か」が起きたとき、です。子どもがいじめられたとき、いじめたとき、いじめというものではないけれど、学校の内外でトラブルが起きたとき―。

当事者の子どもが離婚家庭だったりすると、そのトラブルの裏側にあるもともとの原因を、すぐさまそこに結び付けようとする場合があるようです。離婚家庭への偏見や差別のある人は、既にその情報を得た時点である「先入観」を持っています。ですから、何か起きればそこに答えがあるということにしがちです。その先入観=思い込みが誤解を生み、その誤解により離婚家庭の親子が非常に傷つくということが起こるのです。

確かに、真に問題の原因が「離婚」や「離婚家庭」にあるのなら、それはそれでよく話し合い改善し解決していくべきです。しかし、トラブルや問題の原因は別のところにあったり全く関係ないのに、離婚家庭であることを即結びつけて物を考えようとする人がいることは確かです。ひとり親の子どもが何か事を起こせば、「それみたことか」という感想を聞くこともありますし、「両親揃っているのになぜ?」という感想にしても、この言葉の裏にはどんな偏見があるのかは言うまでもありません。

偏見を感じてもいちいち気にしないのが一番

どんな問題もトラブルも、ケースバイケース。当事者である子どもの気持ちや周囲の環境も全て違います。「ひとり親」「離婚家庭」というキイワードからくる先入観で、すべてをひと括りにして偏見を持ったり差別したりするのは間違っていますが、立場がまったく違えばなかなか理解できないことはあって当然なのかも知れません。

自分自身が離婚問題を抱える前のことを思い出してみましょう。離婚家庭をどんな目で見ていたでしょうか? それが1つの見方です。今、自分が離婚してみて、その見方は変わりましたか? もし変わっていたら、それもまた1つの見方・価値観の表れですね。

離婚家庭への偏見・差別を受けた方は、被害者意識を過剰に持たないようにしましょう。被害者意識を感じた時点でその偏見を受け止め認めたようなものになってしまいます。そんなものを気にせず、私のように跳ね返すなりバネにするなりしていつもポジティブに明るくしている方が、よりよく生きられるのではないでしょうか?

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