離婚/子どもの問題

わが子をわがままにするNGな夫婦仲(2ページ目)

親が必死で子どもをいい子に育てようと努力をしていても、NGな夫婦仲を子どもに見せてしまうことで、その努力が知らず知らずのうちに水の泡となっているということがあります。気をつけましょう!

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

離婚ガイド

 

あなたが子どもに見せる後ろ姿は大丈夫ですか?

後ろ姿
おい! メシはまだかよっ。早く食べたかったら手伝ってよっ。
では、夫婦の関係がどんなものだと子どもをわがままにしてしまうのでしょう?

■わが子をわがままにするNGな夫婦仲
 
  • 夫婦喧嘩が絶えない
    喧嘩とは、自己主張と自己主張がぶつかることで起こります。夫婦がどうしてもお互い譲れないことでたまに喧嘩になるのは仕方がないですし、我慢する必要はありません(しかし、できれば子どものいないところで喧嘩というよりは意見調整という話し合いにしましょう!)。が、寄ると触ると小競り合い・言い争いをしている両親の姿を目にする子どもは、「ちょっとでも気に入らないことがあったら徹底的に喧嘩してでも我を通していいのだ」と学んでしまいます。こんな両親の姿を見せつけられては、思いやりの心を持って相手の気持ちになる、時には相手に譲ることも大切、という心は育たないでしょう。
  • 夫が極端な亭主関白か妻が鬼嫁
    いくら夫婦間でこの主従関係がうまい具合で成り立っているのだという場合でも、それが子どもに悪影響を及ぼしてしまうことがあるので要注意です。気づかぬうちに「人をアゴでこきつかっていいのだ、あんなに威張っていてもいいのだ、何を言っても周りは自分の言うことを聞いてくれるのだ」と子どもに刷り込んでいることになってしまいます。
     
  • 家事を手伝わない夫、それに対し腹を立てている妻
    妻が夫に家事を手伝って欲しい、手を貸して欲しいという状況がそこにあるのに、夫は気づかないか見て見ぬフリか、堂々と拒否。つまり、そこには夫の思いやりの欠如、わがままということが見て取れます。このような父親の姿勢を反面教師にする方向で子どもが育ってくれればよいですが、「こういうものなのだ」と刷り込まれてしまうと、「人が助けを求めていても、面倒くさかったり疲れていれば、何もしなくていいのだ、無視してもいいのだ」という考え方を育ててしまいます。
親が必死で子どもをいい子に育てようと努力をしていても、NGな夫婦仲を子どもに見せてしまうことで、その努力が知らず知らずのうちに水の泡となっているということがあるのです。「ちゃんと教育しているのに、子どもが言うことを聞かない、わがままで困ってしまう」と嘆く前に、一度子どもに日頃見せている自らの後ろ姿、夫婦の仲を見直してみませんか? もしドキッ!と思い当たるフシのある方は、今からでもお互いに思いやり、協力し合う優しい夫婦関係を築きなおしていってください。親が変われば、きっと子どもも変わります!

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