離婚/お金の問題

「パパ、お願い!払ってね」 養育費不払い取立てマニュアル(2ページ目)

別れた相手とまた関わるくらいなら、あきらめた方がマシ…。その気持ちもわかります。でも、養育費は子どもの権利。不払いは許されることではないのです。相手にも親の義務を全うさせるには、あなたが動くしかない!

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

離婚ガイド

養育費取立て方法

笑顔
「パパ、ありがとう!」
●養育費について、取り決めをしていない場合

・子の父親に直接その旨を伝えて交渉する
→支払い期間・金額・支払い方法を決め「強制執行認諾約款付公正証書」を作成しておく

・家庭裁判所に養育費請求の申立てをする
(合意できず不成立となった場合、家庭裁判所が審判で決定)

●養育費について取り決めをしてある場合
(家庭裁判所で離婚成立した方、協議離婚で「強制執行認諾約款付公正証書」を作成している方)

・直接電話で交渉する

・内容証明郵便で督促する

・家庭裁判所で履行勧告をしてもらう(電話で手続き可能。無料)
調査官が相手に電話・手紙・呼び出し・出張などの方法で養育費を支払うよう勧告

・強制執行
(※調停調書、審判書、判決か「強制執行認諾約款付公正証書」+相手の住所が必要)
相手の財産を差し押さえる

強制執行は殆どの場合相手の“給料”を差し押さえることになりますので、相手は会社でバツの悪い思いをすることになります。当然反感を買うことは避けられないでしょう。不払いでいる方が悪いのはもっともですが、気持ちよく払ってもらう方がお互いのためにもよいことには間違いありません。

強制執行はあらゆる手を尽くした後の最終手段とした方がよいでしょう。

→次ページは、養育費に関する法改正について!
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます