夫は専業主婦の妻をねぎらって
来年のクリスマスも、夫婦で一緒に過ごしたいと思いますか? |
このドラマの1つのポイントとして、妻の華が長年の専業主婦であったことが挙げられます。華は離婚をして自己実現をはかろうとしました。専業主婦の仕事である家事は、生活していく上ではどうしても必要な、やらなければならない大事なものです。でも、その家事労働には直接的な賃金は発生しません。
専業主婦の家事労働の評価額は年間平均で300万円程になるそうです。それなら夫にその額を請求してもいいくらいだ、と思いますが、それも単純な話ではなくて、家事は夫のためだけではなく、自分のためでもある訳です。もし一人暮らしをしていた場合でも、家事は発生する訳ですから。すると、半分は自分のために家事労働をしているので夫による家事評価額は約半分の150万円となります。
更に自分一人年間150万円、もしくはそれ以上の生活費はかかっています。すると、全ては相殺されてしまうという訳です。一生懸命家事をしても、このように賃金が発生するわけでもない。それで「家庭を守ってくれてありがとう」の夫の言葉もなければ、自分の存在価値さえも低く見積もってしまうこともあるでしょう。
夫婦は向き合い理解し合うことから始まる
そうなれば、自分という存在は一体何なんだろう? と、子どもが巣立つ頃、余裕ができた時、ふと、このまま人生終えたくない! と考えてしまうのかも知れません。華はこれまで我慢したり諦めてしまったりしていたのを止めて、反乱を起こし、それが太一に届く。太一はかなり理解のある気のいい夫です。妻の反乱をしっかりと受け止めたのですから。浮気をしたといっても、常にびくびくして妻のことが頭から離れない小心者でもありましたし。
最後にはちゃんと妻と向き合い聞く耳を持って、愛があるからこそ妻の希望をかなえるべく離婚に承諾したのです。さらに諦めず、もう一度華を迎えるためにダブルベッドまで用意。華にしても愛情があるから太一の浮気に苦しみ、自分の描く理想の夫でいてくれないことに不満を持っていたわけで…。
華は25年間、家事と子育てを完璧に近い形でこなしてきた事を、もっと誇りに思ってもよいですね。太一もちゃんと認めてくれたのですし。更に今後は自分の思い通りに、やりたいことをやりながら、太一を愛しているなら太一と共に、新たな夫婦の歴史をつくっていけるといいのですが!
やはり、夫婦はお互いに、当たり前になっていることに気づき、それに感謝の気持ちを持つことを忘れてはいけないのだ、と改めて思いました。ご覧になられていた皆さんは、「夫婦」についてどう考えましたか?
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