離婚/離婚の手続き

いきなり訴えられない離婚の常識Q&A 離婚調停ってどんなもの?【2】(2ページ目)

離婚を決定するには、踏まなければならない段階がある。「訴えてやる」とはいかない離婚手順の常識、特に調停離婚について分かりやすく解説。

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

離婚ガイド

Q5 調停委員はなんとかして話をまとめようとかなり強引に説得してくると聞きました。調停が成立したら成功報酬などがあるからでしょうか?

A 成功報酬など全くないですし、世間並みのパートタイムで得るくらいのお給料しか取っていないそうですよ。強引に説得してきたという話は、たぶんたまたまその方が非常に仕事熱心だったためにそう感じられたのでしょう。

Q6 離婚したいと言われましたが、離婚したくありません。離婚をしたくない・修復したいという調停は申し立てられないのですか?

A できます。夫婦関係円満調整という申し立てをすればいいわけです。その調停の中でやっぱりやり直すのは難しいと、お互いが納得したら、そのまま離婚の話し合いに移行することもできます。

Q7 調停を申し立てるに当たって弁護士をつけなくてはいけませんか?

A つけなくても大丈夫です。裁判と違って調停で弁護士を頼む方は少ないです。ただ相手に弁護士がついている場合には、つけた方がいいということもあります。

Q8 調停のために弁護士をつけるとしたら、どのくらいかかるのですか?

A 相場は着手金50万円プラス成功報酬1割です。成功報酬とは慰謝料が取れた場合、その1割を支払うということです。調停が不成立となり裁判に進む場合は、また新たにお金がかかります。

Q9 調停前の準備や心構えなどあったら教えてください。

A 1番大切なのは、気持ちの整理です。調停の度に気持ちが揺れ動いて二転三転するのでは、いつまで経っても話は堂々巡り。どういう方向性を持っていくのかだけは自分の中で決着をつけておきます。それから、これまでの二人の関係をできるだけ細かく思い出して、紙にまとめておいた方がいいです。
 離婚という点では合意しているけれど、条件面で対立しているという段階で申し立てる場合は、法的なことが関係してくるので、とりあえず全国一律どの弁護士さんでも30分5000円ですから、法的な知識については相談して得ておいた方がいいですね。お金に困っている場合は法律扶助協会や自治体、弁護士会が無料相談を行っていますので、調べて利用することをお勧めします。
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