-離婚調停に関するあれこれQ&A-

 私の離婚カウンセリングに訪れたクライアントの方に、離婚調停についてよく質問されたり、相談されたりすることがあります。そうですよね。まさか、自分の人生の中で家庭裁判所などというところにお世話になるとは思いも寄らなかった、という方が殆どですからね。できれば、そんなところに足を踏み入れることなく、なるべく簡単に離婚してしまいたい、と思われるのも無理はないでしょう。周りにも家裁について詳しい方がそういるというものでもないでしょうから、冷たい感じ、いかめしい、怖い、官僚的、という先入観、イメージが先行して近寄りがたいと感じてしまうかも知れません。でも果たしてそうでしょうか? さて今回は離婚調停に関するあれこれを、Q&A形式でお伝えしていきたいと思います。

Q1 調停って裁判に似たような感じですか?

A 全く違います。裁判は傍聴席があって公開されますが、調停は非公開で夫婦のプライバシーは保護されます。調停が話し合いによる解決を目指すものなら、裁判は裁判官の判決、調停は必ずしも法律論によらないという特長がありますが、裁判は証拠に基づいて法的な判断が下されます。

Q2 調停の具体的な様子って?

A 前回(1)にも載せましたが、家庭裁判所の家事調停室はテーブルと椅子があるだけの小さな部屋です。そこに男女1名ずつの調停委員がいて、申立人と相手方が交代で入室し調停委員を通して二人の話し合いが進められます。また、調停委員は二人の言い分を良く理解した上で、合意に達することが出来るような案を考えてくれます。

Q3 調停委員は家庭裁判所の職員で公務員ですか?

A 調停委員は、非常勤で一般常識のある人生経験豊富な40~70歳の一般市民から選ばれます。本業は別にある方や長くお仕事をされてきてリタイア後に調停委員になられた方など、身近におられるような方ですから、そんなに緊張することもないと思います。

Q4 調停委員が男女1名ずつなのは、男性は夫側につく、女性は妻側につくということなのですか?

A 違います。男性の調停委員は夫の味方、女性の調停委員は妻の味方、ということは一切ありません。また、調停委員は申立人の方の味方をするとか、そういうこともありません。男女共に調停委員は常に中立的立場で、平行線にある申立人と相手方の主張の接点を見出し紛争解決のためのお手伝いをします。