離婚/離婚の体験談

復讐でしあわせはつかめますか?熟年離婚事情。 第二の人生は、早く始めたい。(2ページ目)

高齢化社会になっていくに伴って、年々増える、熟年世代の離婚。

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

離婚ガイド

●それは妻からの復讐でした。
仕事人間を絵に描いたようなA氏、つき合いも多く、連日のように午前様。当然のように家のことは奥様にまかせたまま。家庭を犠牲にしてきたことは察しがつきます。家のことも子供のことも妻に任せっぱなし、会話もろくになく、婚姻期間が20年、30年となり、子供も独立…。黙って40年間も耐え抜いてきた奥様の忍耐も相当なものだったことでしょう。
夫が定年退職を迎えるその日、忽然と姿を消してしまう。これは妻の大いなる復讐。A氏は現在も自宅で一人で暮らしています。その消沈振りは、傍目にも気の毒で見ていられないそうです。
このご夫婦が、いかに形だけの生活だったかが容易に想像がつきます。こんな決着のつけ方をするしかなかった奥様の決断を、あなたに非難できますか?

●決断は早いほど犠牲は少ない。
夫が憎い…。夫婦だからこそ、家族だからこその、憎しみ。これはある意味、まったくの他人への憎しみより根が深いものなのかもしれません。
今回ご紹介したケースは、「男は外で仕事をし、女は家庭を守る」のが当然のような夫への不満から復讐心が芽生え、結果的に夫からの自立・自由を選択したケースです。でもそのために自分の人生を何十年も犠牲にするなんて、あまりに悲しいことではありませんか。
離婚を決意したら、その瞬間が新しい人生のスタート。犠牲にする人生などさっさと切り捨てて、一日でも早く第二の人生を踏み出したほうが、どんなにか前向きに生きていけることでしょうか。憎しみや復讐心からは、なにも生まれてこないのですから。
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