1、家から近いところにすべし
いい塾、予備校とはこじんまりとして教師の目が行き届いたところ。生徒の名前を覚えてくれるところを選ぼう |
現役生徒から、「何日ぐらい塾、予備校に通うのがいいのでしょうか?」と時々質問されます。学校の勉強があるので、毎日は絶対に無理。補習中心の塾ならまだわかりますが、一般に3日程度でしょう。塾にすべての勉強を任せようとするのではなく、わが勉強のペースメーカーにすると考えてください。あくまでも勉強をするのは自分であり、勉強をすべてさせてもらうと考えないように。
2、数字を信用するな
「合格率で選ぶ」という方が結構多いのですが、これが本当に正しいものなのかは不明です。たとえば、東大の合格者数を三大予備校(河合塾・代ゼミ・駿台)で足してみると、実際の合格者数より多くなってしまいます。これは、各予備校が嘘の宣伝をしているのではなく、進学校に行っている生徒の中には複数の予備校に籍を置いている場合があるから。また、同じ生徒が複数の大学に合格していれば、それはそれで数字に入れるので、多くの生徒が合格しているように見えます。つまり、数字がかならずしも真実を語っているとは限らないのです。問題はできない生徒をどれくらい面倒見て、学力アップさせてくれるか。できる生徒の場合は、本人に任せておいても、誰が教えても合格するからです。驚くかもしれませんが、有名校の生徒が多く行く塾・予備校だからといって指導能力があるわけではない可能性もあります。数値を見て「合格率が高い!」と思っても、一方で不合格になっている生徒もいるわけです。要は上述したとおり、どれだけ生徒のことを真剣にみてくれるかが大切なのです。
また、毎年次々と新校舎を開校して展開している塾・予備校も止めた方がベター。教える教師が慢性的に不足しているので、大学生のアルバイトなどで間に合わせている場合が多いからです。テレビ・ラジオ・新聞のチラシなどで頻繁に宣伝しているところもあまりお勧めできません。生徒が集りにくいため宣伝しているわけで(もちろん単純にプロモーションの一環として行っているものもあるが)、宣伝費がかかればかかるほど講師料を安くせざるを得ず、結果としていい講師がいない可能性も高くなります。
つまり、いい塾・予備校とはそれほど宣伝をしなくても、口コミで生徒が集まる場所であることがわかります。この口コミほどすばらしいものはないでしょう。