葬儀・葬式/葬儀・葬式関連情報

「お葬式は無駄」を信じてはいけない(2ページ目)

お葬式はできるだけお金をかけずシンプルに行いたい、という人が増えています。しかしシンプルが加速して「葬儀は不要!」と言う人も。実はコレ、とってもキケンな考え。心の病につながってしまうケースも……。

吉川 美津子

執筆者:吉川 美津子

葬儀・葬式・お墓ガイド


葬儀を行う理由は……

悲しみのプロセスを理解することは、悲しみを乗り越える助けになるに違いありません
悲しみのプロセスを理解することは、悲しみを乗り越える助けになるに違いありません。
葬儀はどのような役割を担っていると思いますか?

  1. 社会的な処理
  2. 遺体の処理
  3. 霊の処理
  4. 悲嘆の処理
  5. 感情の処理

このような処理を整理するための儀式と言われています。
その中でも、特に今回注目したいのは「悲嘆の処理」と「感情の処理」。

ひと昔前までのお葬式の形といえば、地域社会で営まれるものがほとんどでした。多くの人の手を借りて、支えを得ながらお葬式の準備を進め皆で送ったものです。このように死を認識して仲間との共同作業を進めるうちに、悲しみを乗り越えるためのプロセスが自然と行われていたものでした。
「業者任せ」の葬儀が一般的となってしまった昨今では葬儀の意味が薄れがちですが、葬儀という儀式は次のような重要な役割を担っていることを忘れてはいけません。

  • 現実を受け止める手助けをする
    「ウソだ……」死を目の前にしたとき、誰もがそう思うことでしょう。儀式はこの出来事を現実のものとして受け止める手助けをします。感情的に受け止めるにはまだ時間がかかりますが、事実を確認することは悲しみを乗り越えるための第一段階として非常に大切なプロセスです。
  • 友人や家族が集まるチャンスを与える
    集まった友人・知人は遺族の心の支えとなります。
  • 精神的な支えを得ることができる
    宗教的な儀式を行うことによって、精神的な支えを得ることができます。
  • 故人の人生を振り返る助けとなる
    故人と向き合い、過去の思い出を振り返ることができます。
  • 大きな変化・区切りを認識する
    人間は、変化や区切りをつけるためにさまざまな儀式を行ってきました。儀式は次へのステップへの足がかりとなります。
  • 故人に対する気持ちを他人にわかってもらう機会を与える
    故人に対する思いを発散できるチャンスでもります。


最後に、誰でもできます!ちょっとした工夫でステキなお別れをするためのとっておきの方法をお知らせします。次ページで。
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