お墓・墓石・霊園の選び方/お墓の選び方

お墓の石に注目!色や石種の選び方(3ページ目)

新しく造成された霊園には、赤やピンクなど色とりどりの墓石が並んでいます。墓石といえば「白」か「グレー」という印象は薄れつつあります。同じ石でも加工方法や磨き方によって質感や風合いが違ってきます。

吉川 美津子

執筆者:吉川 美津子

葬儀・葬式・お墓ガイド

墓石を選ぶ際の注意事項

色や見た目の美しさはもちろんですが、このような墓石をおススメします。

  • 硬度が高いこと。
    石が硬いと耐久性にすぐれています。雨風にさらされても風化を遅らせることもできます。一般的に花崗岩のほうが安山岩より硬いとされていますが、実際の耐久性はさほど大きく違いが出ません。むしろ地震が起こっても倒れないような耐震基準を設けて石を組み立てているかのほうが重要です。
  • 吸水率が低いこと。
    石は水を吸い込みます。吸水率が高いと水分が残ってコケが付着したり、ヒビが入りやすくなります。また中に溶け込んでいた鉄分が酸化してサビも発生します。
  • キメが細かいこと。
    石の模様をよく見てください。黒や白、グレー等の斑点があることでしょう。石は小さい粒の集合体。ひとつひとつの粒が小さくてキメが細かい場合はぎゅっと詰まっている証拠。水がしみ込みにくく、磨くと光沢が出やすい石です。

    そうは言っても、素人が見ても実際石を判別するのはそう簡単なことではありません。「この石は○○産の○○石ですから良質ですよ」と言われて疑う人はあまりいないでしょう。そういった消費者の心理につけこんで、外国産の石を国産と偽って数倍の値段で売りつける業者が存在するのも事実。そんな業界に対する不信感を払うために、日本石材産業協会では加盟している石材業者に石の産出国、産地などを記した「産地証明書」「産地国証明書」を添付することを勧めていますので、業者選定の目安にもなります。

    ガラスのお墓も登場!

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    こんなガラスのお墓も登場!建てる際は業者と相談のうえ、霊園・墓地の管理者に建墓許可をとってから。
    【協力】ガラス墓のランドグレンモニュメント
    最近ではガラスで作るお墓も登場しました!「ガラスは壊れやすいのでは?」と考えてしまいがちですが、ガラスの分子構造は非常に硬く何百年たっても変形したり溶けたりしないそうです。たしかに窓ガラスやメガネ、コップなどから「壊れやすい」イメージが定着していますが、実は御影石以上に強度が大きいと科学的に立証されています。石の代わりとして使用されている身近なところでは、調理台、床、洗面台、などでガラス製品が増えています。

    ガラス墓と言っても、さお石(メインの墓石)全体をガラスにする場合もあれば、一部だけをガラスにして石材と組み合わせる場合もあります。花や文字を彫りこんだガラスのプレートをポイントとして墓石に組み込んでもお洒落ですよ。

    ※ガラス製品の取り扱い有無は石材店によって異なります。また、霊園や寺院など管理者から事前に設置許可を得る必要があります。

    【参考資料】「日本人のお墓」日本石材産業協会
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