博多の観光・旅行/博多の観光スポット

博多の街のオアシス~楽水園~

博多駅から歩いて行けるところに、純和風の庭園があるのをご存知ですか?住吉神社の北側で大通りからちょっと中に入ったところに佇んでいます。えっ~、こんな所にと思うほどそれはそれはとても静か雰囲気。

執筆者:松尾 圭

楽水園入り口。趣きのある佇まいが落ち着きます。
博多駅から歩いて約10分ちょっとのところに、日本庭園があるのをご存知ですか? 住吉神社の北側の場所に「楽水園」なる落ち着きのある空間が存在しています。天気のいい午後にちょっと訪れてみたい、そんな場所を今回はご紹介。



ゆったりと時間が流れる空間~楽水園~

庭園の中には、なんと滝が!! 滝の音って、なんとなく落ち着くのは私だけでしょうか!?
「楽水園」、明治の博多商人・下澤善衛門親正(ちかまさ)が別荘として造成した庭園。その後、茶室を設け、親正の雅号である「楽水」にちなんで「楽水庵」と名付けて茶に親しんだそうです。戦後は旅館として使用され、その時の名称が「楽水荘」。平成7年には福岡市が日本庭園として整備し、今の名称である「楽水園」となりました。

その楽水園の門をくぐると石畳が続いています。両サイドにはもみじがあり、紅葉の時期には更に癒しの空間となることでしょう。もみじの石畳を抜けると建屋があり、入園料(\100)を支払い庭園の中へ。ここの庭園中心には池があり、そして池の奥にはなんと滝も存在。ここ楽水園は池泉廻遊式の日本庭園となっており、滝のなんとも心地のいい音が耳に優しく入ってきて、とても福岡市内の中心地に居るとは思わないほどです。


ちょっと贅沢に時間を使いたくなる雰囲気

建屋内には茶室もあり、侘び寂のの雰囲気はどこか懐かしい感じ。
取材に行った日は、海外の方が大変興味深そうに庭園を見学されていました。私達日本人は、古から続く日本文化についてどこか忘れているような気がします。こういった場所で海外の方々が熱心に日本の文化を見学している風景を見ていると、私達の素晴らしき文化を再認識すると共に、改めて勉強しなければと感じてしまいます。

また庭園を眺められる和室の縁側では、読書に勤しむ方も居られ、ここ楽水園での過ごし方は様々。日常では忙しくしている現代人の私達には、ここでは時間はゆっくりと、そして穏やかに使いたいと思う場所でもあります。

庭を見ながら、ただボーっと過ごすのは今の時代、ちょっと贅沢な時の使い方かもしれません。


楽水園の楽しみ方

緑溢れる石畳を木漏れ日が注ぐ中歩くと気持ちがいい。思わず深呼吸。
ここ楽水園の園内には多くの植物が植えられており、一年を通して様々な花を楽しめます。これからは紅葉がとても綺麗に見れる時期となります。抹茶サービス(\300、抹茶と季節の干菓子)もあり、落ち着いた空間で一服するものおすすめです。また茶室(午前:\3000、午後:\3600)や部屋(\1300~\3000)を借りられるので、色々な活用方法があるのでは。

今月の19日から今月一杯は、開園時間が一時間延長となり、庭園内のライトアップがされます。園内の紅葉が光りと混じり、滝の心落ち着く音と共に、幻想的な光景を楽しめます。


福岡市内の真ん中に、こんな落ち着く空間が存在しているとは嬉しい限り。買い物や仕事の途中にちょっと寄ってみたい場所です。これからの季節、紅葉と併せて楽しんで見ると、思いがけずリラックス出来るのではないでしょうか。


楽水園の周りは、博多塀の壁。これを目印に来てみてください。
■楽水園
・所在地: 福岡市博多区住吉2-10-7
・電話:092-262-6665
・開園時間:9:00~17:00
・休園日:火曜日、12月29日~1月1日
・アクセス:JR博多駅より徒歩約12分
・駐車場:12台(\300)
・地図:「Yahoo! 地図情報」



※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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