九州最大の歓楽街・中洲。最近ではgatesなど複合ビルやオシャレなケーキ店などがオープンし、以前の妖しい(?)イメージからだいぶ変わった感のある、ちょっと面白く、何か惹かれるエリアへと変貌しつつある場所。今回はその中洲にある、気軽に入れてお土産にも喜ばれるおむすび専門店をご紹介。ちょっと小腹がすいた時や呑んだ後の〆に絶好なお店です。


寿司スタイルのおむすび屋さん、目の前で握ったおむすびはうまい

中洲大通り側からみた、おむすび村入り口。写真の提灯を目印に。
明治通り方面から中洲大通り沿いを歩いていると、中洲交番手前にある多門通りのネオンが目印。
空が夕闇に支配されると同時にネオンの華が咲き始める頃合に、今回ご紹介する「おむすび村」はオープン。12のカウンター席があるこじんまりとした店内には、大体3名の店員さんが常駐。2名はテンポ良く、そしてリズミカルにおむすびを握り、もう1人はその他の調理担当。店内にはおむすびを握る時に、手と手が合わさる際に鳴る手打ちの音が心地よくこだまし、「早く出てこないかなぁ」っと逸る気持ちに響きます。

おむすび村店内。カウンター越しには多くの具材が並んでいます。
全て手握りのおむすびに入れる具材は31種類(210・税込)。自分の好みで具材を選べるのは嬉しい限り。ここの人気の具材はしおさば。大体のお客さんがオーダーしているようです。実際食べてみると、お米の甘みと旨みにマッチしており、これは病みつきになりそうなほど美味。先程のおむすびを握る際に店内に響いていた「パン、パン」という音は、おむすびに程よい空気を入れるためのちょっとした調味料だったと食べてから実感できる、そんな嬉しいひと時も味わえます。


滋味深く胃に優しい貝汁、具材の旨みとダシの味が調和したおでん、おむすび村で、はずせないメニューたち

ここで忘れてはいけない人気メニューの貝汁(367・税込)。お椀から溢れんばかりのあさりが入っている美味な一椀。
おむすびとの相性バッチリメニュー、それは味噌汁ではないでしょうか? ここおむすび村では味噌汁のオーダーもお忘れなく。特に人気は貝汁(367)で、お椀から溢れんばかりの量のあさりが入っていて、呑んだ後の胃袋には心地よく、そして優しいものと云えます。あさりの上に乗っている三つ葉の風味も滋味深さを印象つけている名脇役。この貝汁は人気のため売り切れることもありますので、その際はご勘弁を。

おでん(126・税込)も楽しみたい一品。19種類からお好きなタネをどうぞ!
お腹の空き具合と相談して、おむすびが出てくるまでのちょっとした時間を過ごすためにはおでん(126・税込)がおススメ。注ぎ足しされたダシの旨みを吸い込んだおでんタネは全部で19種類。人気のだいこんやあつあげなどをホフホフと頬張れば、心もホカホカになるはずです。くれぐれも食べ過ぎないように!! おむすびが入るスペースを胃につくっておいてください。


お土産にはテイクアウトのおむすび村で

おむすび村を出て右手斜め前に、テイクアウト専門のおむすび村が。
おむすび村のおむすびをお土産として持ち帰りたい時は、その場でオーダーすれば帰る時までには準備されて持って来てくれます。しかし、テイクアウト用は目の前で握ってくれるのではなく、すぐ近くにあるテイクアウト専用店舗で握られ持ってきてくれるのです。

テイクアウト店舗は、おむすび村を出てすぐ斜め前にあり、その店舗に行ってオーダーするのも可能。実際、ガイドも中洲周辺からの帰りにお土産おむすびを買うため、時々利用している次第です。温かで好みの具材を選べるおむすび、近くに行った際にはちょっと寄ってみて小腹の友にしてみてはいかがですか?



ちょっと調べてみると面白い、おむすびとおにぎりの違い!?

しおさばと広島葉巻(210・税込)。おむすびには磯の香り豊かな海苔が巻かれて出てきます。
ちょっと「おむすび」と「おにぎり」の違いについて調べてみました。普段、何気なく「おにぎり」や「おむすび」と呼んでいる現在の私達。関西以西では「おにぎり」と、関東では「おむすび」と呼ぶことが多く、地域によって呼び方は違うようですが、単に呼び方の違いだけで同じ意味のようです。

しかし、その呼び方のルーツを探ってみると、古代日本では当時の人々は、天地万物を産みなす霊妙なる神霊=「産霊(ムスビと読む)の神」を信仰してあがめていたようです。人々はお米は尊く気高いものとして、神様への供物としてごはんを握り捧げていたそうです。古式の握りごはんは今のおはぎのような丸い球のような形だったようです。

では「おむすび」・「おにぎり」が何故今では三角形なのかというと、古来、三角形は神の霊力が宿るとされていたらしく(例えばピラミッド等)、語源は「高御産巣日神(たかみむすびのかみ)」「神産巣日神(かみむすびのかみ)」という出雲系の神だと伝えられています。そしてコメ以外の穀物は、神産巣日神への配慮から三角形にはせず、団子状にしたとのことです。つまり神聖なものであったお米を使い握る場合は三角形で「むすび」であり、それ以外の穀物を握る場合は丸型や俵型で「にぎり」であったのが、コメ以外を握ることのなくなった現代では、名称だけが残ったのではないかと思われます。

そして時代は室町時代に入ると、「むすび」は宮中の女官たちが使う女房ことばになり、次第に一般にも定着してきたのだということです。一方、武士の携行食としても発達した握りめしが、やはり「お」がつく女性語に変化して定着し、「おにぎり」と呼ばれるようになったそうです。こうやって身近なものを調べてみると、ちょっと面白いなぁって感じで勉強になりました。


今回の記事、いかがでしたか? 普段何気に食べているおむすび(おにぎり)の楽しみ方をご紹介できたならば幸いです。

さて、今度はいつ行って何を握ってもらおうか今から考えるだけでも楽しくなります。



◆おむすび村
・所在地:福岡市博多区中洲3-4-8
・電話:092-282-3983
・営業時間:18:00~02:00
・アクセス:福岡市営地下鉄中洲川端駅より約5分
・定休日:日曜・祝日
・地図:「Yahoo! 地図情報」
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