都会の涼を求めて、生の松原

夏本番を告げる祭り、博多祇園山笠。山は人の手で、１つ１つ心が込められ形となっていきます。

今年も、「オイサッ、オイサッ」の掛け声が、博多の町を駆け抜ける季節となりました。７月１日～15日の間は博多の代名詞とも云える祭り、博多祇園山笠が始まり山笠一色になります。この祭りが終わると、ここ福岡は夏本番にスイッチが入れ替わります。

夏が来ると涼を求めたくなるのが人情。今回は暑い夏をむかえる前に、都会の中で涼という風情を感じるスポットをご紹介。

福岡の涼を楽しめるスポットとは!?

福岡は長い海岸線を有し、海風を感じることが出来る都市。今回ご紹介する場所は、福岡市西区にある、生の松原。福岡市中心地から福岡市西部・糸島半島をつなぐ国道202号線沿いにあり、その国道の両サイドに松原が広がっています。海側ではキラキラと海面を彩る光や、行き交う船やヨットなどを眺めながら海風を感じ、陸地側では柔らかな陽射しを浴びながらの森林浴などを楽しめ、とてもリラックスできる場所。福岡市天神地区から西にわずか約７kmのところにあるここでは、風光明媚な自然の中でゆっくりとした時間を過ごせます。

天神方面から来ると、松原エリアに入る左手にからつバーガーのお店が。この看板を目印に！

松林は福岡市内には以前、箱崎・千代・百道にも生の松原と同じように存在していたのですが、都市化の波にのまれ、今ではここ生の松原地区のみになってしまいました。今は森林公園となっており、海側・陸地側とも散策が出来るように道も整備されています。

約140万人の市民が暮らす都会で、すぐに海風を感じながら散策が楽しめ、まぶしい海と心安らぐ森が同居する自然豊かな場所、生の松原を今回はご案内いたします。

ここ生の松原で、海風を感じながら初夏の１日を過ごすために、お気に入りのアイテムを持って出掛けてみませんか？ 食べ物関係でオススメなのは、天神方面から松原エリアに入る手前にある、からつバーガー。パンの表面はパリッとした感じ、具沢山でジューシーなここのスペシャルバーガー（\380）は、生の松原に来なくても一度は食べてみたい味。美味ですぞ!!

スペシャルバーガー（\380）。具沢山で食べ応え充分。

■からつバーガー
・所在地：福岡市西区小戸４－24
・営業時間：10:00～21:00
・電話番号：090-4486-0141
・定休日：なし
・地図：「からつバーガー」

松原の楽しみ方－海岸側編

博多湾沿いに延びるクロマツの林。海岸線は整備されていて散歩に快適。光輝く海がまぶしい!!

これからの季節、ここでの楽しみ方は海水浴もいいですが、内海の博多湾の穏やかな波を眺めながらの散策やお気に入りの本を持っての読書がいいかも！ 打ち寄せる波の音を聞きながらの散策はとてもリラックスでき、長く続く海岸線を波打ち際に沿って歩いてみると、綺麗な貝殻を見つけることも。ここでは特に、夕方の時間帯は優しい光に包まれながら、海からの気持ちの良い風を感じることが出来ます。また、ここでは日中の時間帯でも大丈夫!! 直射日光や紫外線を避けるためにクロマツの林の中に入り、海からの風、さざ波の音を聞きつつリラックスできる時間を過ごせます。ここのクロマツは樹齢100年以上の木も多く、森林浴気分も感じられると思います。木陰でお気に入りの１冊を読んでみてはいかがですか!?

実物の元寇、壁の高さを実感できます。実物を見ると歴史の力強さが伝わってくるようです。

元寇防塁碑。海岸線に沿って元寇があります。

散策途中でちょっとした歴史の勉強をしてはいかがでしょうか？ ここの海岸には、鎌倉時代に造られた元寇防塁の遺跡があり、少し歴史の勉強をすることが出来ます。２度目の元の襲来から約720年の月日が経っているため、元寇防塁跡は多少風化していますが実物を目の前で見ていると、先人達の知恵と国を想う気持ちが伝わると思います。

そしてちょっと疲れたら、海に足をつけてみてください。海水の心地よい冷たさが違った癒しを与えてくれます。


今度は陸地側の楽しみ方＞＞