前回訪れた姫路駅からJR山陽本線・東海道本線の新快速で約40分、三ノ宮駅に降り立ちました。この地にやってきたのは、なんと10数年ぶり。その頃と比べて現在の神戸がどう変わったのか、訪れる前からとても楽しみにしていました。今回は異国情緒を堪能できるスポットを回ってみることにしました。
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旧居留地十五番館。現在はカフェ・ド・神戸旧居留地十五番館として利用されています |
まず向かったのは、旧居留地エリア。旧居留地とは、慶応3年(1868)の神戸港開港に伴い、外国人のための住居や通商の場として造成された地。ヨーロッパの近代都市計画技術を基に、英国人土木技師によって設計され、整然とした格子状の敷地割りが行われました。
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明治時代に造られた下水道施設の一部が展示されています |
同時に街灯や下水道、街路樹なども整備されたそう。各敷地には、明治から昭和にかけて建てられた近代洋風建築の建物が、そこかしこに見られます。阪神・淡路大震災で被害を受けた建物もありましたが、そのほとんどが再建されました。
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円柱が印象的な神戸市立博物館 |
現在は建物の多くに、ショップやレストラン、カフェが入っています。また近代洋風建築の建物が立ち並ぶ街並みに溶け込むように、海外ブランドショップも数多く出店しています。東京でいうと丸の内のようなイメージですが、あくまでもショッピングエリア。丸の内ほどシャープさがなく、郷愁や異国情緒を感じることができます。
ひとつひとつのレトロビルを、眺めて歩くだけでも充分楽しめますが「どんな店が入っているんだろう?」とビルに迷い込み、お気に入りの店を見つける楽しさもありました。
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街路樹を眺めながら素敵なひとときが過ごせそうなオープンカフェ |
旧居留地のシンボル、大丸神戸店1階には、レトロテイストの外観を生かしたオープンカフェもあります。まるでパリやミラノのオープンカフェのような趣。ドーム型の高い天井が開放感たっぷりで、ハイソな気分を満たしてくれそう。街並みにもしっかりマッチしています。
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石積みの外壁が重厚な旧居留地38番館 |
しばらく散策していたもののお腹が空いてきたので、大丸神戸店に隣接する旧居留地38番館4階の「ラ・テラス・ダニエル」に立ち寄りました。こちらは阪神間屈指の高級住宅地・御影にある、神戸っ子に大人気の洋菓子店が展開するカフェです。白を基調とした店内は、自然光が降り注ぎ明るい雰囲気。
「ランチもしたいしケーキも食べたい」。両方の願望を満たそうと、サンドイッチランチ+ケーキをオーダー。ランチタイムには、ランチメニュー+315円でケーキも食べられるのです。
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具だくさんのサンドイッチランチ |
サンドイッチランチは日替わりの具が挟んである2種類の小さなパンにカップスープ、そして好みのドリンクが付きます。そしてお楽しみのケーキはというと、ショーケースには20種以上のケーキが並び、さすがに迷ってしまったので、お店のスタッフにおすすめを聞いてみました。すると季節のフルーツ・イチジクを丸ごと使ったケーキを奨められたので、そちらをオーダー。
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イートインなのでソースできれいにデコレートしてくれます |
丸ごとのイチジクをメレンゲで包み、少し焦げ目を付けてあります。イチジクの下にはタルト生地とカスタードが敷いてありました。ナイフ&フォークで縦に切って、イチジクとタルト生地を一緒に食べると美味しい! ぽってりとして瑞々しいイチジクが口いっぱいに広がり、優しい甘みに癒されました。見るからにイチジクそのもの、という形もキュート!
ショッピング&ランチのあとは、昔ながらの中華街・南京町をぶらり。詳しくは次ページへ。