夏の終わりに、日頃の疲れの癒しも兼ねて、関西をひとり旅しました。今年4月兵庫県姫路市に、滞在型の和のオーベルジュがオープンしたと聞き、訪れてみようと思い立ったのです。料金表にはシングルユースの料金も記載され、ひとり泊まりにも好意的な印象を受けました。
「セトレ ハイランドヴィラ」は、東京駅からJR山陽新幹線のぞみで3時間強のJR姫路駅下車、送迎バス(事前予約制)で20分ほどで到着します。アクセスが良いので初めての地でも心配いらずでした。
姫路随一の眺望の良さに、思わず歓声!
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こんもりと茂る森が間近に迫るエントランス |
姫路城を車窓から楽しみ、しばらく送迎バスに揺られていると、山の頂にホテルが見えてきました。ここ広嶺山は、1200年の歴史をもつ広峯神社の森に覆われた神聖な場所。その中にホテルがひっそりと佇んでいます。もともと国民年金健康保養センターだった場所で、姫路一の眺望を誇る好立地にあります。
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ロビーの外の展望台付近からパチリ。空が広い! |
広々としたロビーは全面ガラス張りで、窓越しに姫路市街の街並みを一望できます。荷物を置くなり、外の展望スペースに出てカメラにおさめました。
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ダブルルームの客室。奥には一段高くなった畳スペースがあります |
チェックインを終えて3階の客室に案内されました。客室はわずか14室のみで、シングルユースの場合は基本的にダブルルームの利用となります。ドアを開けた瞬間、畳の香りがふわっと香り、おや?と思ったところ、ベッドが置かれた洋室の奥に畳敷きの空間が目に入りました。
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客室から見た眺望。夜景や朝焼けも素晴らしかったです |
窓際に駆け寄りカーテンを開けると、ここからも森の向こうに姫路市街の眺望が! ロビーよりも標高が上った分、さらに播磨灘まで見渡せます。CDプレイヤーからはボサノバの緩やかな旋律が流れ、ゆるゆると心が和んできました。
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バスアメニティは英国製の自然派ブランド「REN」 |
バスアメニティは英国製の自然派ブランド「REN」のシャンプー&リンス、ボディソープ。さらに宇治茶の老舗・丸久小山園のティーパックが用意されていました。加湿器や肌触りのよいナイトウェアも置かれていて、細やかな心遣いに嬉しくなりました。
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夜に朝に移りゆく景色を眺めたい展望風呂 |
ひと息ついて、汗を流そうと展望風呂へ向かいました。男湯の2倍はあるという内湯に浸かれば、大きくとられた窓越しに姫路市街を一望。湯船に満たされるのは天然温泉ではないのですが、トゴール湯という準天然温泉。新潟県栃尾又温泉郷一帯から採取されるトゴール石を使っていて、天然温泉とほぼ同様の成分が新陳代謝を活発にするそうです。確かに湯が柔らかに感じられました。
湯上がり後、ほてった体を鎮めようと、3階のヒーリングテラスへと向かいました。