涼しくって気持ちいい！緑陰の日帰り温泉へ(2ページ目)

片品川の渓谷沿いに立つ露天風呂で森林浴

「谷の湯」の露天風呂。手前が気泡湯、奥が鏡の湯。いずれも屋根がかかっているので、雨の日でも安心です

次にご紹介するのが、群馬県の老神温泉にある日帰り温泉施設「湯元華亭」です。沼田から国道120号を日光、尾瀬方面へ向かう途中、片品川沿いに広がる老神温泉街の対岸、片品川の渓谷沿いに立つこちらは、傾斜した地形を生かしてお風呂が配されているので、大自然に溶け込み、まるで森の中にあるようです。

「谷の湯」にある3つの露天風呂のうちのひとつ「鏡の湯」。青々と生い茂る渓谷沿いの緑が目に眩しい

館内には、男女日替りで楽しめる「滝の湯」と「谷の湯」があり、「滝の湯」には滝を望む露天風呂が3つ、「谷の湯」には片品川と対岸の緑を望む露天風呂が2つあります。またそれぞれに庭園の緑を大きな窓越しに望む内湯が１つずつ、そして足湯が1ヶ所と、さまざまな形で温泉が楽しめます。渓谷を抜ける風に頬を撫でられ、生命力いっぱいの瑞々しい木々を眺めていると、不思議と癒されていきます。泉質は単純温泉ですが、微かに硫黄の香りがして、湯船には湯の花が浮かぶことも。緑豊かな夏もいいですが、鮮やかに紅葉する秋もオススメです。

地元産の豆腐や舞茸料理を食べてパワーアップ！

「町田豆腐店」から仕入れたざる豆腐。2～3人前はあろうかと思われるビッグサイズ。地元の湧水を使うだけあって、とっても美味

こちらの特筆すべきところは、併設の食事処に、地元特産の食材を使うメニューが充実していること。しかも価格はリーズナブル！　
生ビールのお供には、沼田市の「町田豆腐店」から仕入れているという、ざる豆腐（600円）や味噌田楽（500円）を。こちらの豆腐には地元の湧水が使われていて、大豆の風味と甘みが存分に感じられます。
ほかにも、毎月月替わりでオリジナル豆腐（500円）を提供。今年の8月はつぶ入りの枝豆豆腐、9月は山芋豆腐、10月はねぎしょうが豆腐を予定しています。毎月通って各種食べ比べてみても、面白いかもしれませんね。

大ぶりで肉厚の舞茸天ぷらが付いた、舞茸天ざるそば。うどんに変えたり、温かいそば・うどんもあります

しっかりと食事をとるなら、舞茸天ざるそば・うどん（各900円）がオススメです。こちらの舞茸は老神温泉内の「おいがみ舞茸園」から仕入れたもの。こだわり製法で栽培された舞茸は、香り高く、歯ごたえもいい。地のものを存分に体に取り入れれば、元気がもらえそうです。
「湯元華亭」
・住所：群馬県沼田市利根町大楊1519-4
・地図：Yahoo!地図情報
・TEL：0278-56-4126
・営業時間：10:00～22:00（21時受付終了）
・定休日：第2月曜、12～3月は第2・4月曜
・入館料：大人1,000円
・交通：JR上越新幹線上毛高原駅から老神温泉経由鎌田行き、または戸倉行きの関越交通バスで約1時間20分、老神温泉バス停下車、徒歩5分

いずれの温泉施設も日帰り施設でありながら、営業時間が長く、滞在時間に制限がないので、1日かけてのんびり過ごせるのがいいですね。お風呂に入って、休憩して、食事をとって、またお風呂に入って、また休憩……。今が最盛期のパワー溢れる大自然から、マイナスイオンをたっぷりもらって、心と体がすっかり生き返りそうです。

温泉って、人それぞれにペースが違うもの。長湯の人もいれば、カラスの行水の人もいます。特に女性の場合、身支度に時間がかかるので、相手を待たせてしまい、ヤキモキすることも多いでしょう。でもひとりなら、誰にも気兼ねせず、自分のペースでゆったり温泉を堪能できます。まさに、女のひとり旅にピッタリではないでしょうか。