一人旅/一人旅におすすめのスポット

クラシカルな洋館・教会を巡る旅 函館前編

元町にある教会や洋館群など、ノスタルジックな雰囲気が漂う函館の町を行く、センチメンタルなひとり旅。どこかで出合ったことのあるような懐かしい風景にいつしか癒されていきます。

塩田 典子

執筆者:塩田 典子

一人旅ガイド

広大な大地のイメージが強い北海道にあって、異国情緒溢れる街並みが女性をトリコにする函館。羽田空港から飛行機で約1時間20分、函館空港からバスで約20分。東京からわずか1時間40分という近さと、徒歩や市電を使って女性ひとりでもコンパクトに回れる規模が魅力です。そこで、前編・後編と2回に渡って、ガイドおすすめの「函館ひとり旅コース」をご紹介します。


レトロな雰囲気が漂う元町地区をぶらり

元町の坂道
函館の街並と海を見下ろす、石畳の坂道「八幡坂」。ドラマや映画のロケ地として登場することも
函館駅から市電で約5分、終点の「函館どっく前」で下車し、魚見坂を登ること10分。まずはペリー艦隊の二人の水兵などが葬られている「外人墓地」へ。ここは美しい海岸線を望む絶景スポット。初めて函館を訪れるなら、ぜひ押さえておきたいスポットです。

そしてさらに歩くこと8分、外国の影響を色濃く残した元町エリアに到着。明治43年建築の赤レンガに白い漆喰壁の「旧ロシア領事館」をはじめ、「旧イギリス領事館」、「旧函館区公会堂」などの洋館群が連なります。建築様式や展示物をじっくり観賞して当時に思いを馳せてみたいものです。

ハリストス正教会
白壁にグリーンの屋根のコントラストが映えるハリストス正教会
「旧函館区公会堂」から歩くこと3分、江戸末期に日本初のロシア領事館・礼拝堂として建てられた「ハリストス正教会」に到着。ロシア風ビザンチン様式の優美な建物で、聖堂内に入れば真摯な気持ちになれるもの。ほかにも英国プロテスタントの「聖ヨハネ教会」など、大三坂には教会郡が集中していて、夜は一斉にライトアップされてとっても幻想的です。

異国情緒溢れる街並みや、坂の上から見下ろす海……。函館は、歩くのがちっとも苦にならない素敵な街。観光スポットの案内板や市電・バス乗り場も分かりやすく表示されているので、ひとり旅でも安心して歩けるのです。


坂道を歩き疲れたらカフェでひとやすみ

アフタヌーンティー
素敵な洋館めぐりの余韻を楽しみつつ、上質なティータイムを!
坂道の上り下りに疲れたら、元町界隈のカフェでひとやすみしたいもの。旧イギリス領事館内のカフェ「ヴィクトリアンローズ」では、イギリスから取り寄せたアンティークの調度品に囲まれて、窓の外のローズガーデンを眺めつつ、イギリスらしいティータイムが楽しめます。本場のアフタヌーンティーセット(1,050円)を味わいたいものです。

また、大三坂に佇む「元町茶寮」もおすすめ。外観は洋館風、店内は格子戸が印象的な落ち着いた空間。季節の和菓子と抹茶椀でいただく、人気の野立て珈琲(630円)は、表面が泡立ったカプチーノ風の優しい味わいです。12時と18時に鳴り響くハリストス教会の鐘の音に、耳を傾けるものいいでしょう。

【DATA】
■ヴィクトリアンローズ
・所在地:北海道函館市元町33-14
・TEL:0138-27-8159
・交通:市電「末広町」下車徒歩5分
・営業時間:9:00~18:30(11~3月は16:30まで)
・定休日:なし
・地図:Yahho!地図情報

■元町茶寮
・所在地:北海道函館市元町17-8
・TEL:0138-27-6463
・交通:市電「十字街」下車徒歩8分
・営業時間:10:00~19:00(冬期は18:00まで)
・定休日:火曜日
・地図:Yahho!地図情報


1日かけて元町エリアを満喫したら、世界三大夜景のひとつに出合いに。次ページへ
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます