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名古屋喫茶の昭和遺産・魅惑の「ボンボン」

「洋菓子 喫茶ボンボン」は、赤い革張りソファが印象的な店内、200円台からのケーキと、ムードもプライスも昭和のまま。さらに姉妹店には激シブの横丁も隣接する。レトロな名古屋喫茶で昭和へタイムスリップ!

大竹 敏之

執筆者:大竹 敏之

名古屋ガイド

昭和24年創業 ケーキ&喫茶の老舗
として愛される「ボンボン」

「洋菓子 喫茶 ボンボン」は東区泉の本店、昭和区の桜山店、2店舗を構える老舗喫茶。コメダ珈琲やコンパルのようなチェーンではない上、名古屋駅や栄といった一等地にもないため、地元以外での知名度は高くありませんが、他府県の人が求める“名古屋喫茶”らしさを色濃く残した、渋くて深い魅力を持った喫茶店です。
ボンボン本店
ボンボン本店。現在の店舗は40年ほど前に建て替えられたもの

創業は昭和24年。菓子類の卸からスタートし、その後、生菓子の製造小売へ。バタークリームが主流だった時代にいち早く生クリームのケーキを売り出し、人気を獲得しました。

名古屋人に愛され50年
ボンボンの店名の意外な由来

看板
珍しいナイトサービス(午後5時~夜8時半・土日祝のぞく)はコーヒーor紅茶+ケーキ+ソフトクリームで530円。もちろんモーニングサービスもあり(8時~10時・日祝のぞく)、ドリンクにフレッシュバタートーストと玉子がつく
喫茶店をオープンしたのは昭和30年代前半。「ボンボン」という店名は、「運=“ん”」が重なるように、との思いを込めてのネーミングだったとか。併設の中華料理店「天津楼(てんしんろう)」も同様の理由で、「ん」がふたつついています。

以来、この「ボンボン」の名前で親しまれていますが、意外にも社名がボンボンになったのは平成になった頃で、それ以前はずっと創業時からの「山本製菓」さんだったそうです。





210円~のプライスとストレートな甘みに
昭和を感じるケーキはお土産にも大人気

本店
国道沿いの本店。大人気の観光ルートバス・メーグルのルートにもなっている「文化のみち」から徒歩10分ほど
本店は地下鉄高岳駅より徒歩5分。「ボンボン」という昔の映画のタイトル文字のような力強いロゴが目印です。店内は茶系で統一され、赤と白の革張りのソファは昨今見直されている60年代ファニチャー風・・・というかおそらくリアル60´s。照明がむやみに明るすぎないことも、落ち着きをもたらします。


メニューはドリンクとケーキ、サンドイッチなどの軽食が少々。名古屋の喫茶店は、スパゲティや定食など食事メニューを出す店が多いのですが、あくまで純喫茶として勝負する姿勢がすがすがしい限りです。
メニュー
甘党ならコンプリートしたくなる(?)ケーキメニュー
ショウケース
安くておいしいケーキはおみやげとしても愛されている

本業が洋菓子屋さんだけあって、目玉はもちろんケーキ。隣接する売店で扱う商品はすべて喫茶で食べることができ、実に30種類以上の中から選ぶことができます。おまけに値段が安い! ショートケーキ、モンブラン、チーズケーキ、ガトーショコラなど大半が230円で最も安いエクレールは210円。専門店というよりコンビニ並みの値段です。

「とにかく材料にこだわっていいものを使ってるんだけど、“安いから大したことないんだろう”と誤解されちゃうんですよ(苦笑)」とスタッフの方がおっしゃるほどですが、味の確かさは売店のお客さんが途切れないことでも証明されています。卸はしておらず、ようするにたくさんロスなく売り切れるからこそロープライスを実現できているというワケです。

ケーキ
定番のマロン230円。ふんわりしっとりのスポンジの中に甘みは濃厚だが口当たりは軽やかな生クリームがたっぷり。コーヒーは300円
値段だけじゃなく味わいもまた昭和の趣。最近のスイーツの主流である“甘さ控えめ”にくみしないしっかりした甘みに、素朴さや懐かしさ、そして堂々たる老舗の風格が感じられます。かと言って、決して野暮ったいワケではなく、甘さがしつこくもないのは、おっしゃるとおり材料の質がいいからなんでしょう。

コーヒーもまたしっかりした苦味がある昔ながらの純喫茶らしい風味で、ケーキと相性抜群。コーヒーとケーキという組み合わせにハイカラさを感じられる、これぞ昭和の喫茶店ならではの楽しみです。


■洋菓子 喫茶 ボンボン 本店
・所在地:名古屋市東区泉2-1-22
・TEL:052・931・0442
・営業時間:8時~22時(テイクアウトは21時まで)
・定休日:無休
・アクセス:地下鉄高岳駅より徒歩5分
Yahoo地図情報


□2ページ・・・「さらに渋い 『洋菓子 喫茶ボンボン 桜山店』」
□3ページ・・・「ますます渋い飲み屋横丁 ボンボンセンター」
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