鳥処・名古屋の中でも指折りの人気店
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伏見店は2007年7月オープン。「広小路伏見」交差点の一本栄よりを南に下ってすぐ |
自腹メシシリーズ10回目は
「炭火 やきとり きんぼし」へ行ってきました。
ブランド鶏・名古屋コーチンの産地であり、手羽先チェーンのお膝元でもある名古屋は自他共に認める鳥好きの土地柄。おいしい鳥料理店も数多く存在します。ここはその中でも屈指の人気店。伏見、新栄、今池に3店舗があり、今回は、他府県の人が最もアクセスしやすい伏見店で自腹してきました。
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炭火の火加減に終始目を光らせながら1本1本じっくり焼き上げる |
きんぼしは、ちょっと変わった魅力を持った焼き鳥店です。焼き場での調理風景をライブで見られる活気あふれるムード、炭火の香ばしさとともに運ばれてくるジューシーな焼き鳥・・・と、オーソドックスな焼き鳥店の魅力は押さえながら、他にはないオリジナルの品々が味わえるのです。
筆者は毎回、まずはネギマ、つくね、手羽先などの定番ネタを何種類か注文し、ビールと一緒に。その後、
オリジナルメニューをワインと一緒に楽しむようにしています。
ワインにも合う鳥以外の素材を使ったオリジナル串焼き
鳥以外のオリジナルで欠かさず注文するのが、トマト、うずら、きんぼし焼き、仔羊の香草焼き。何でわざわざトマトやうずらを・・・?と思われるかもしれませんが、これが意外やひと手間かかった特色ある一品なんです。
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うずら串1本200円 |
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焼きトマト1本180円 |
トマトはちゃんと皮むきしてあり、アツアツのままほおばるとじゅわっと甘みと酸味があふれてきます。しかも、トマトとトマトの間に小さなベーコンをはさんであり、上からまぶしてあるのはバジル。まるでイタリアンのような味わいです。
うずら串は、ぷりんと弾力のある白身の中から半熟でとろっととした黄身が! アクセントとして乗っているアンチョビも、まろやかなコクの相乗効果をもたらします。
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きんぼし焼き1本300円 |
きんぼし焼きは、牛ハラミを味噌ショウガダレにつけたもの。ハラミが見事に柔らか~。そして、赤味噌ベースのタレがまろやか~。さすがは店名を冠してあるだけあり、絶対に他では味わえない一品です。
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肉汁でつやつやの仔羊の香草焼き1本400円 |
仔羊の香草焼きがこれまた絶品。レアに焼いたラムが実にジューシーで柔らか。バジルとニンニクのペーストをまぶしてあるおかげで、羊特有の臭みも感じられません。これで竹串が刺さっていなければ、フレンチレストランで出てきてもおかしくないんじゃないでしょうか。
実はご主人はフレンチの経験もあるとか。これらオリジナルの串焼きは、そのキャリアと発想があるからこそ生まれたものなのです。焼き鳥屋なのに仔羊や牛が出てくるのは意外な気もしますが、これは
「鳥が苦手な人にも利用してほしい」との思いから。鳥以外のメニューを取っかかりにして足を運ぶうちに、この店の焼き鳥のウマさにふれ、鳥嫌いを克服したというお客さんも決して少なくないそうです。
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