その元祖が「味仙」。昭和40年代にまかないとして考案したものがいつしか店の看板メニューになり、今や名古屋中の中華料理店やラーメン専門店に普及するまでになりました。「味仙」は名古屋市内を中心に10店舗以上があり、特に遠来者が訪れやすいのがJR名古屋駅のグルメストリート「名古屋うまいもん通り」内のお店。ここに、他の店にはないオリジナルの味仙台湾丼があるのです。
ミンチと唐辛子をじっくり炒め煮した通称“台湾ミンチ”をご飯の上に盛り、さらに生卵と海苔をトッピング。玉子のまろやかさと海苔の香りが加わることで辛さが少々緩和され、台湾ラーメンよりも食べやすくなっています。台湾ラーメンは辛すぎてちょっと・・・と躊躇している人は、こちらから試してみてはいかがでしょうか。
また、名古屋駅前の大名古屋ビルヂングにも「味仙」があり、こちらは海苔ではなくネギをトッピングした味仙台湾丼があり。食べ比べてみるのもいいでしょう。
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味仙 JR名古屋駅店
住所:名古屋市中村区名駅1-1-4
アクセス:JR名古屋駅よりすぐ
TEL:052-581-0330
営業時間:11:00~23:00
定休日:無休
ホームページ:味仙本店HP
地図:Yahoo地図情報
柔らかいどてが決め手 「初味」のどて玉丼
こちらも名古屋らしさあふれる丼としてご紹介したいのがどて丼。どて(もしくはどて煮)とはモツや牛スジを赤味噌で煮込んだ料理。味噌おでんの具のひとつとして誕生したと言われ、これをおつまみの一品として出す居酒屋や、丼メニューとして出す定食屋も少なくありません。
「初味」のどては牛スジを時間をかけて煮込み、口の中でとろとろととけるほどの柔らかさ。同時にまったりとした甘辛さが広がります。正統派のどて煮に欠かせないのがゴボウとこんにゃく、そして刻みネギ。ゴボウのほのかに土っぽい香り、そしてぷるっとしたこんにゃく、シャキッとしたネギの食感が、牛スジのうまみと柔らかさをいっそう引き立てます。そして、味わいをよりまろやかにするのが上から落とす半熟玉子。叶の味噌カツ丼同様、こってりした豆味噌には玉子がよく合うんです。玉子なしのどて丼700円もありますが、筆者は断然どて玉丼をオススメします。
「牛スジはおよそ7時間かけて煮込みます。一番のポイントは味噌を加えるタイミング。味噌は煮込みすぎるとエグみが出てしまうので最後の1時間くらいのところで入れるんですが、牛スジのエキスが出たつゆの量と、味噌のうまみを吸い込みやすい肉の柔らかさ、この2つの要素がぴったり合ったタイミングで味噌を入れる。長年の経験と勘が決め手なんです」と2代目の伊藤通英さん。
おいしさの裏には、しっかりと手間と時間がかかっているのです。
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大衆食堂 麺丼 初味
住所:アクセス:TEL:052-営業時間::~定休日:ホームページ:地図:Yahoo地図情報
■大衆食堂 麺丼 初味
住所:名古屋市北区上飯田南町5-47
アクセス:地下鉄名城線平安通駅より徒歩5分
TEL:052-911-8023
営業時間:11:00~14:30、18:00~21:30
定休日:日祝
ホームページ:初味HP
地図:Yahoo地図情報
これ一杯でお腹いっぱい名古屋メシらしさを味わえるご当地丼。地元の人も、他県から来た人も気軽にご賞味ください。