スタンプラリーで巡る散策ルート「人形小路」
名古屋から車、電車でそれぞれ約40分の愛知県高浜市・吉浜。この地で古くから作られている細工人形は、県の無形文化財にも指定されています。この人形の里の新しい見どころとして整備されているのが人形小路(にんぎょうこみち)。街角に等身大の細工人形による9つの場面が展示され、スタンプラリーをしながら散策できるようになっています。
(詳しいルートはこちら)
「人形小路は空き店舗やガレージを利用した歩いて巡るギャラリーです」と吉浜人形社長・神谷孝一さん |
「人形小路」は、人形産地の文化と伝統をより多くの人に知ってもらおうと2005年に整備されました。約800mのルート上に、ガレージや店舗の一画などを利用した人形の舞台が点在し、町歩きしながら自由に見学できます。
等身大の細工人形が9つの場面をくり広げる |
途中、ウルトラマンvsゴジラの対決シーンがあったり、おとぎ話にピカチュウやドラえもんが登場したりするのも、子供たちには喜ばれそうです。
コースはのんびり歩いて40分。
ひな祭りの日までは特別展示もあり
2月4日~3月3日までは「人形小路雛めぐり」が開催され、ひな人形も各所に展示される |
内藤薬局の店内に展示されている50年前のひな飾り |
「当時、娘のために毎年飾っていたものなんです。特別立派なものではないですけど、私たちにとっては思い出深いもの。お内裏様とおひな様がお宮の中に飾られていて、これは今見ると珍しいですが、当時は一般的なスタイルだったんですよ」と薬局のご主人。ふだん、旅先で薬局に入る機会なんてまずありませんが、おひな様のおかげで地域の商店に気軽に立ち寄れ、地元の人とふれ合えるのもこのイベントの魅力です。
筆者も人形小路をスタンプラリーし、10箇所を踏破。所要時間は約40分 |
そして、この美術館がかなり面白いんです! ラリーのしめくくりに館内の見学は欠かせません。
次のページでは紫峰人形美術館を詳しくご紹介します。