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名古屋メシのルーツ。八丁味噌の郷・岡崎(2ページ目)

名古屋グルメに欠かせない赤味噌。その代名詞・岡崎八丁味噌の醸造元「カクキュー」「まるや」は観光スポットとしても魅力満点。味噌蔵見学を目玉に、家康の故郷・岡崎観光を!

大竹 敏之

執筆者:大竹 敏之

名古屋ガイド

660余年の歴史誇る「まるや」
ここでしか買えない限定グッズも

まるやの商品
八丁味噌の他、きんつば、まんじゅう、かりんとう、みそピーなどオリジナルの菓子類も豊富
延元2年(1337年)にこの地で醸造を始めた「まるや」。ここでも、毎日味噌蔵内の見学を受け付けています。昔ながらの工場といった構えでハデな看板もないためパッと見地味ですが、アットホームなムードで出迎えてくれます。

見学ルートは、実際に味噌を作っている現場。職人さんがせっせと動き回り、フォークリフトが行き交う活気と臨場感を肌で感じ取ることができます。


味噌蔵
江戸時代後期に作られた味噌蔵は今も現役
樽の上に丸石が積み上げられた様子はカクキューと同様ですが、「丸い石を積むことにより、中の味噌が発酵などによって動くのに合わせて石も微妙に動いて対応する。それでいて決して崩れない。石積みは職人が代々引き継いできた伝統の技です」とガイドさんが言う通り、じっと見ていると何となくまるやにはまるやの、積み方の特徴があるように見えてきます。

二冬二夏かけて味噌が熟成したら、巨大な樽から出来上がりを掘り出します。まるやでは今でも職人による手掘りでこの作業を行っていて、運がよければ2年に1度の掘り出しの風景が見られることもあるそうです。

味噌樽ストラップ
かわいい! ここでしか買えない味噌樽ストラップ700円
工場内に残された「日吉丸の石段の井戸」も見どころのひとつ。これは、豊臣秀吉が日吉丸と呼ばれていた頃、味噌の香りに誘われてメシ泥棒に入った時のいわくの井戸。つまみ食いのさなかに職人に見つかった日吉丸は、この井戸に石を投げ込んで自分が落ちたと思わせ、そのすきに逃げおおせたとか。幼い頃から機転が利いた秀吉ならではのエピソードです。


八丁味噌すくい取り
すくい取りコーナー。600円で2000円分以上ゲットできることも
見学後の「すくい取りコーナー」も楽しい企画です。樽いっぱいの八丁味噌をしゃもじでひとすくいし、すくった分だけ持ち帰りOK。1回600円で、少なくとも1・5kg、多い人だと3kgはすくえるとのこと。定価は1kg900円ですから赤字覚悟の出血大サービス。団体予約客限定なので、大勢で行く時は是非チャレンジしてみてください。

■ まるや八丁味噌
・ 住所:愛知県岡崎市八帖町往還通52
・ TEL:0564・22・0222
・ アクセス:名鉄岡崎公園前駅から徒歩1分,東岡崎駅からタクシーで10分、東名高速豊田東ICもしくは岡崎ICから車で約15分
・ 時間:見学受付時間9時~11時30分、13時~16時
・ Yahoo地図情報

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