伊勢志摩から名古屋へ。東海地方が大フィーチャー
「小さき勇者たちちょっとかわいらしい顔つきの今作のガメラ。ちょっとミニラっぽい?©2006「小さき勇者たち~ガメラ~」制作委員会 |
前半の舞台は志摩市大王町をはじめとする三重県・伊勢志摩地方。こちらも名古屋圏の人にとってはなじみのある場所です。大王崎灯台や細い坂道が迷路のように入り組む海辺の町並、複雑に入り組んだリアス式海岸…。伊勢志摩の美しい海辺の光景が、主人公の少年・透と赤ちゃんガメラ・トトの心の交流を、効果的に盛り立てます。
前半のハイライトは志摩パールブリッジでの対決シーン。全長5mの実物大ガメラを使っての撮影も話題のひとつ。©2006「小さき勇者たち~ガメラ~」制作委員会 |
ひそかに友情を育む1人と1匹を引き裂くのが、突如現れた怪獣・ジーダス!(巨大化したエリマキトカゲみたいですが、かなりえげつない武器を持ってます) これに敢然と立ち向かうトトことガメラの初対決シーンとなるのが志摩パールブリッジ。リアス式海岸に真珠養殖の筏が浮かぶ美しいアーチ橋の上で、激しいバトルが展開されます。
栄、大須、地下街。市内各所が次々スクリーンに。
建築中のトヨタビルはなぜか無傷
第1ラウンド終了後、舞台はいよいよ名古屋へと移ります。透たちが道を尋ねるのはユニモール地下街、ジーダス上陸で空撮されるのは名古屋港、そして栄交差点の街頭モニターには「怪獣出現」の第一報が流れ、大須商店街では群集が逃げ惑い、白鳥センチュリープラザはヒロインたちの避難場所となっています。「おっ、あそこだ!」、名古屋っ子にとってはおなじみの景色、スポットが次から次へ登場するんです。
ここから、ガメラvsジーダスの一大バトルがくり広げられることになるんですが、あわれ名古屋都心部はボコボコに壊されまくり! 栄、名駅一帯は一面ガレキの山と化してしまいます。いくら名古屋経済が元気だからって、ここまで廃墟にされて復興できるんでしょうか? いや、そこはよ~く考えられていて、名駅前に建設中のトヨタビルは最後まで無傷のままなんです。
これが「飛翔」。怪獣バトルの巻き添えを食って先端がポキリと折れちゃいます。ちなみに建設時の費用は何と5億3000万円!修復費用は一体…? |
目の前で巨大怪獣がくんずほぐれつし、駅前ロータリーの噴水塔(某作家さんが「巨大なウンコ」と称していた円錐形の大きなヤツ。ちなみに名前を「飛翔」と言います)だってポッキリ折れてしまうのに何と言う強運! さすが世界のトヨタには、怪獣さえも寄せつけないオーラがあるんでしょうか? 何はともあれ、トヨタさえ大丈夫なら何とかなるだろ、とホッと胸をなで下ろす我ら名古屋人。被災民にとって、涙が出るほどきめ細かい配慮です。
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