今回の行き先は【滋賀】 源氏物語千年紀を祝う石山寺の紅葉 |
その「源氏物語」の作者とされる紫式部は、琵琶湖の近くにある石山寺にて「源氏物語」執筆の構想を練ったとの言い伝えがあります。
石山寺は奈良時代に創建された古刹で、西国三十三箇所観音霊場の一つにも数えられており、日々たくさんの方が参拝に訪れる名所。また春の桜と共に秋は美しい紅葉・黄葉が楽しめる花の寺としても知られています。
今回は「源氏物語」千年紀を祝って、石山寺と石山寺で楽しめる素敵な紅葉・黄葉をご紹介します。
源氏物語生誕の地、石山寺
石山寺の入口となる東大門。門の奥に色づく紅葉が見えます(2007年12月2日撮影) |
石山寺の境内の奥には、紫式部の銅像も置かれています(2007年12月2日撮影) |
そんな中、新しい物語を作ろうと石山寺に籠もった紫式部が、琵琶湖に映る十五夜の月を見てひらめき、「今宵は十五夜なりけり」の書き出しと共に壮大な長編小説となる「源氏物語」を綴り始めたと言い伝えられています。
この言い伝えから、石山寺は「源氏物語」生誕の地として多くの人々に知られることとなりました。後年には境内の奥に紫式部の銅像も作られています。
いにしえの寺社建築が残ります
国宝、重要文化財である多宝塔を見上げる。手前の石は珪灰石(2007年12月2日撮影) |
境内の中心に近い多宝塔は、鎌倉時代に源頼朝が寄進したもので、現存する二重塔としては日本最古のもの。本堂の前の広場から見上げると一段と風情が湧きます。
ちなみに、多宝塔の下に見える石は「珪灰石(けいかいせき)」と呼ばれる珍しいもので、この石でできた岩盤の上に寺が建てられたことから「石山寺」という名前の由来にもなりました。
滋賀県最古の木造建築物とされる石山寺の本堂(2007年12月2日撮影) |
続いては石山寺を美しく彩る紅葉・黄葉をご紹介しましょう。時間がたつのを忘れてしまいそうなくらい美しい風景が待っていますよ。次ページに続きます。