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大自然の神秘、鳥取砂丘を歩こう!/鳥取(2ページ目)

大自然が長い年月をかけて作り出した神秘なる風景の一つが砂丘。日本国内の砂丘で、一番面積の広いのは鳥取砂丘です。ここでしか見られない美しい風景と砂丘の広さを体感すべく、鳥取砂丘を歩いてみませんか?

村田 博之

執筆者:村田 博之

名所・旧跡ガイド

日本一広い砂丘を歩こう!

鳥取砂丘(3)
鳥取砂丘の中にある馬の背。40メートル以上の高低差があります。自然の力は偉大ですね(2004年7月撮影)
鳥取砂丘の広さを体感するには、砂丘の中を歩くのが一番。

砂丘の入口から見える小高い砂の丘は「馬の背」と呼ばれる第二砂丘列で、40メートル以上の高低差がありますが、もちろんここにも歩いていくことができます。

ただし歩く場合は、注意しなければいけない点がいくつかあります。 ガイドの体験談から紹介します。

  • 靴はスポーツシューズやスニーカーなどの歩きやすい靴で行きましょう。砂浜を歩くのと同じで、靴の中に砂が入るのは避けられません。これはあきらめて下さい。
  • 平地を歩くよりも体力と神経を使います。砂は不安定ですし、踏みしめる時に力が分散されるので、足を動かす力は平地よりも大きくなりがちです。

    鳥取砂丘(4)
    「馬の背」に向かって歩いて行きますが、なかなかたどりつきません。アップダウンもあり、体力を消費しますので、余裕を持って行動を。
  • 距離感がわかりにくくなります。たとえば「馬の背」のような大きなものは実際より近くに見えます。砂丘自体のアップダウンもありますので、普通の感覚で歩いていくと、思ったよりも時間を消費しますので、余裕を持って行動しましょう。
  • 天気の良い時は、日よけ対策を十分にして下さい。砂丘だけに日射しをさえぎるものがありませんので、帽子などは必須です。
  • 風が強い場合は、砂を巻き上げていることがあるので、手荷物は最小限に。砂丘を見終わった後、手持ちの鞄の中などに砂が入ってしまうことがあります。

鳥取砂丘(5)
「馬の背」から眺める日本海の海岸線。砂丘の中を歩いてきたご褒美の風景です(2004年7月撮影)
たくさんの注意や苦労を重ねて、「馬の背」までたどりつくと、日本海の海岸線を一望することができます。まさに砂丘の中を歩いてきた人に対するご褒美ですね。

自然の芸術も楽しめます

鳥取砂丘(6)
「馬の背」から砂丘の入口を見通す。近いように見えて結構遠いことを実感できるはず(2004年7月撮影)
砂丘は、自然の営みで生まれたものなので、日々違った表情を見せてくれます。

たとえば風紋。砂丘を吹き抜ける風が作り出した自然の芸術で、波のような紋様が砂に刻まれます。

「馬の背」付近は美しい風紋が作られることが多いので、「馬の背」まで歩いてきたら周囲を探して見て下さい。

鳥取砂丘(7)
「馬の背」で見つけた風紋。まさに自然の芸術です(2004年7月撮影)
風紋の他にも、すだれをイメージする風簾(ふうれん)がタイミングによって見られるとのこと。遠景だけでなく近景も楽しめるのが砂丘の魅力と言えるのではないでしょうか。

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