今回の行き先は、【静岡】 西伊豆・堂ヶ島、美しい海と幻想的な洞窟へ |
そんな伊豆半島の名所の中から、今回は西伊豆にある堂ヶ島をご紹介します。
「伊豆の松島」と称される複雑なリアス式海岸が作り出すダイナミックな景観と、長い時間をかけて自然が作り出した不思議な形の海の洞窟を観光船で見学することができるなど、色々と楽しめますよ。
陸からでも、海からでも素晴らしい眺め
堂ヶ島を代表する三四郎島(右上)をバックに洞窟めぐり遊覧船が行く。陸からも海からも素敵な風景が楽しめます(2004年12月撮影) |
堂ヶ島を代表する三四郎島。干潮の時には陸続きになることもあるとのこと(2002年6月撮影) |
この結果「伊豆の松島」と呼ばれる多島美が楽しめる景観が誕生しています。
堂ヶ島の中で代表的な島がすぐ沖合に浮かんでいる三四郎島。実際には4つの島で構成されていて、大きく潮が引く時は、浅い海底が道のように現れて陸続きになることがあるとのこと。
堂ヶ島の遊覧船乗り場付近から伸びる西伊豆歩道と呼ばれる遊歩道を散策すると、三四郎島の雄姿を陸から見ることができますよ。
天窓を持つ海の洞窟、天窓洞
天然の海の洞窟、天窓洞に入ってきた遊覧船。陸からはこんな風に見えます(2004年12月撮影) |
堂ヶ島の陸側には波による浸食で、まるでトンネルでも掘ったかのようにたくさんの洞窟が作られています。中でも天窓洞は、その洞窟の天井が開いていることが特徴。
遊覧船が一隻進入できる広さを持っているため、堂ヶ島をめぐる遊覧船は、海からこの天窓洞の中に入ってくれます。陸から見ていると天窓のようにあいた空間にひょっこりと遊覧船が顔を出すという他では見られない情景を楽しむことができます。
洞窟めぐり遊覧船で、天窓洞の中へ!
遊覧船から三四郎島と堂ヶ島温泉を望む。海からの風景も秀逸です(2004年12月撮影) |
遊覧船はまず南側に進んで、堂ヶ島周辺を海から眺めます。その後、北へ進路を変えて三四郎島に接近。島の名前や由来などの説明を聞きながら、島を眺めているとなるほどとうなずくことも多いですね。
何よりも「伊豆の松島」と称される多島美を海から眺めるという楽しみがあります。
天窓から差し込む太陽の光が洞窟の中を照らします。青く染まる海水の色は幻想的!(2004年12月撮影) |
そのまま奥まで進んで、遊覧船は一旦停止。ここがクライマックスで、洞窟に差し込む光が海の水を青く染めるさまを乗客に見せてくれます。まさに幻想的とも言える風景。
しばらく滞在した後、出口へ向かい、乗船場まで一直線。わずか20分ほどの乗船時間なのですが、見所豊富で楽しめる遊覧船です。
陸からでも海からでも楽しめる西伊豆・堂ヶ島のご紹介、いかがでしたか?伊豆半島西海岸からは見通しが良ければ駿河湾上に浮かぶ富士山を眺めることも可能ですので、避寒を兼ねて冬でものんびりと旅が楽しめる西伊豆へお出かけしてみて下さい。
西伊豆・堂ヶ島へのアプローチ
<JR>
特急「スーパービュー踊り子」号または「踊り子」号で蓮台寺駅または伊豆急下田駅下車。東海バス 堂ヶ島行きに乗り替え、堂ヶ島バス停下車。蓮台寺から約40分~50分。
または特急「踊り子」号で修善寺駅下車。東海バス 松崎、または長八美術館行きに乗車し、堂ヶ島バス停下車。修善寺から約90分。
東名高速 沼津インターチェンジから三島経由で国道136号線で松崎方面へ。途中で有料道路(伊豆中央道、修善寺道路)を利用することも可能です。
※国道136号線の天城湯ヶ島と土肥(とい)の区間では、災害復旧工事で片側交互通行となる区間があります。時間に余裕を持って下さい。
また東名高速 清水インターチェンジから清水港に向かい、駿河湾フェリーで土肥港まで移動し、国道136号線で堂ヶ島へ向かうルートもあります。
堂ヶ島では、加山雄三ミュージアム、らんの里堂ヶ島に駐車場が設けられていますし、お土産のお店が管理している駐車場も周囲に点在しています。
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