京都の地図
今回の行き先は、【京都】
都を見下ろす紅葉の名刹、善峯寺
どこを歩いても寺社仏閣に出会うことができる京都の街。

春夏秋冬それぞれの季節で見所があり、いつ出かけても多くの人でにぎわっているのですが、特に秋は美しい紅葉を求めて、1年の中でも一番多くの人が集まるように思います。ガイドも京都の紅葉に魅せられて、毎年秋に京都を訪れている一人です。

清水寺、三十三間堂、平安神宮、京都御所、三千院、天龍寺など誰もが知っている名刹揃いの京都なのですが、ガイドからは、洛西・大原野に位置する善峯寺(よしみねでら)をお勧めします。

上に挙げた寺社ほどの知名度はありませんが、美しい紅葉・黄葉を愛でることができ、そのロケーションから京都市街をパノラマで見下ろすことができる素晴らしい名刹なんですよ。

洛西の山深く、知る人ぞ知る名刹

善峯寺(1)/山門と紅葉
善峯寺は西国三十三箇所巡礼 第二十番札所のお寺。例年11月中旬から下旬にかけて境内の木々が色づき、参拝する人たちの心を和ませます(2006年11月23日撮影)
善峯寺Yahoo! 地図情報)は、西国三十三箇所巡礼・第二十番札所の天台宗のお寺。平安時代中期、1029年創建の古刹で、季節を問わずたくさんの人が参拝に訪れます。

バスの中から善峯寺を見上げる
善峯寺へ向かうバスの中から。山の中腹に見える建物が善峯寺。
平安時代の創建ではありますが、史実をひも解くと、歴史の教科書にも登場する応仁の乱(室町時代)で焼失、200年近くの歳月を経て江戸時代に再興されたという波乱の歴史があります。

この善峯寺の再興には、徳川幕府・五代将軍綱吉(つなよし)の母、桂昌院が大きく関わったとのことで、その縁で境内に桂昌院廓が残されています。

春は桜、秋は紅葉の名所として知る人ぞ知る善峯寺なのですが、特筆すべきは善峯寺の位置。地図を見て頂くと良くわかりますが、京都府と大阪府との府境に近い山間なので、境内からは京都の市街地を見下ろせる絶好のロケーションにあるのです。

甲子園球場の約2.5倍、10万平方メートルにも及ぶ広い境内は回遊式庭園となっていて、訪れた人は点在する山門やお堂をゆっくり歩きながら、時折京都市街のパノラマを楽しみつつ参拝することができます。

長い坂道を登り、山門へ

善峯寺(2)/参道
バス停からは、七周りと呼ばれる長い坂道を登り、山門へ向かいます。
それでは善峯寺へ参拝することにしましょう。

善峯寺の参道入口まではバスが運行しています。車で参詣する場合は参道入口を越えて、山門近くの駐車場まで行くことが可能です。

ただ善峯寺に至るまでの道路は、道幅の狭い場所や急坂、急カーブが多く、バスなどの大型車との離合など運転に気を遣うポイントが多いので、可能であればバス利用がお勧めです。

善峯寺(3)/参道の紅葉
山門へ向かう参道から紅葉を楽しめることも……(2006年11月23日撮影)
バスを降りると、バス停のすぐそばに七周りと呼ばれる参道の入口があり、善峯寺への参詣はこの長い坂道を登ることからスタートとなります。

山門に至るまでの参道は、勾配がきつめの上り坂。山門までは10分程度この坂を登ることになります。タイミングが良ければ道の脇に紅葉が見られることもありますので、まわりの景色を楽しみながらゆっくり坂道を上っていきましょう。

坂道がいったんゆるくなると、視界が開けて善峯寺が保管する数々の寺宝を収めた文殊堂が左手に見えてきます。ここまで来れば山門はもう少し。最後に現れる十数段の石段を登ると立派な山門が参拝者を出迎えてくれます。

善峯寺(4)/山門と紅葉
堂々とした雰囲気に圧倒される山門を美しい紅葉が彩ります(2006年11月23日撮影)
まず驚くのは山門の大きさ。門の前のスペースがあまり広くないということもありますが、その堂々とした雰囲気に思わずため息が出てしまいます。

周囲には秋になると色づく木々も多数ありますので、山門を彩る紅葉を楽しむことも十分可能。山門の前には、ちょっとした食事ができる売店とフリースペースがありますので、ここで一息つくといいですね。

ここまでは序の口でした。これから善峯寺の境内に入ります。一度見たらきっと忘れられなくなる絶景が待っていますよ。次ページに続きます。