立春を過ぎ、あちらこちらで梅の開花の便りが聞かれます。港町横浜の梅の名所と言うとまず三渓園が挙げられるのですが、ガイドからは港北区にある大倉山公園の梅林をお薦めします。

東急東横線で横浜から約15分、渋谷からも約30分と気軽に行くことができる梅の名所で、すぐ近くにはギリシャの神殿のような美しい洋館もあるという、ちょっとしたお出かけにはぴったりの場所なのです。

 

梅林の始まりは電車の乗客誘致でした

大倉山公園梅林
大倉山公園梅林。大きな梅園ではありませんが、紅梅・白梅の織りなす色合いが心を落ち着かせてくれます。(2007年2月11日撮影)
大倉山公園梅林(Yahoo! 地図情報)は、東急東横線の大倉山駅から10分ほど歩いた丘の上にあります。

開設されたのは1931年(昭和6年)で、東横線を開通させた東京急行電鉄(今の東急電鉄)が電車の乗客を増やす目的で、約3ヘクタールの土地を買収して梅を植えたのが始まり。当時の地名が「太尾」(ふとお)だったため、太尾公園と呼ばれていましたが、その後大倉山公園と名前が変わり、今に至っています。

 

多種多様な梅が見られます

大倉山公園梅林の梅
大倉山公園梅林の梅。多種多彩な梅が植えられており、人々の目を楽しませてくれます。(2007年2月11日撮影)
第二次世界大戦の混乱で、規模は小さくなったものの梅林はなくならずに済みました。戦後の復興の中で梅林も復活、現在はおよそ30種類200本の梅が1.1ヘクタールの敷地の中に植えられていて、春になると人々の目を楽しませてくれます。

毎年2月下旬ないしは3月上旬の週末には「大倉山観梅会」が行われ、野点や舞踊などが梅の花の下で披露されます。また梅林の梅の実を使って作られる大倉山梅酒「梅の薫」の限定発売も行われます。

梅の開花時期は年によって異なりますので、横浜市港北区役所が開設している「大倉山観梅会」のページにある開花状況のリンクを確認して下さい。

 


さて、大倉山公園梅林の近くにはギリシャの神殿を思わせるような白亜の洋館があります。大倉山という駅名の由来にもなっているこの洋館を次ページでご紹介します。