横浜税関(クイーン)
「クイーン」の愛称を持つ横浜税関。青緑色の丸いドームが印象に残ります。 |
横浜赤レンガ倉庫からは、新港橋を渡ると右手に見えてきます。三塔の中では一番新しく1934年(昭和9年)に建てられました。
前の建物が関東大震災で倒壊してしまい、再建する際にこのような形になりました。三塔の中では一番背が高く、高さ51メートルあるのですが、横浜税関のWebサイトでは、なぜこの高さになったのかという逸話が紹介されています。
税関は港での貿易が正しく行われるためのいわば港の番人のようなもの。この税関の仕事を広く認識してもらうことを目的として、1階にある資料展示室を見学用に一般開放しています。イメージキャラクターのカスタム君が玄関に立っていますので、時間があれば立ち寄って見ると良いでしょう。
横浜市開港記念会館(ジャック)
「ジャック」の愛称を持つ横浜市開港記念会館。横浜開港50周年を記念して建てられました。 |
三塔の中では一番古く、横浜港の開港50周年を記念して市民から募金を集め、1917年(大正6年)に完成しました。高さは36メートルです。
現在は国の重要文化財に指定されていますが、中区の公会堂として今でも現役で使われています。夜にはライトアップされるため、周りを歩く人たちの目を楽しませてくれます。
毎月15日は一般公開日として、講堂や会議室の一部などを見学することが可能ですので、タイミングが合えば見学してみると良いでしょう。
神奈川県庁(キング)
「キング」の愛称を持つ神奈川県庁。重厚な作りの建物が愛称にぴったりです。 |
開港記念会館からは、国道133号線を山下町方向に交差点一つ歩き、広々とした日本大通を左に曲がると正面に出ます。
1928年(昭和3年)に完成した建物で、高さは49メートルあります。新庁舎ができているものの、今でも本庁舎として現役で使われています。 他の三塔の建物とは違い、どっしりとした建物はまさに「キング」の風格ですね。
正面を通る日本大通は、横浜スタジアムのある横浜公園から港方向へまっすぐ伸びる道幅36メートルの道。11月になるといちょう並木が黄色く色づき、歩く人たちの目を楽しませてくれます。
さて最後は、船に縁のある建物、港になくてはならない建物と横浜港へやってくる豪華客船を見てみましょう。次ページに続きます。