アメリカ・ペリー提督の浦賀来航から6年後の1859年、日米修好通商条約により開港した横浜港。まもなく開港150年を迎える横浜港の周辺には歴史的建造物がたくさんあり、また新しくできた建物も港町の雰囲気に調和して、訪れる人たちの目を楽しませてくれます。

豪華客船も多数入港することでも知られる横浜港周辺の建物めぐりに出かけてみましょう。
※画像は2004年、2005年に撮影したものです。

「絵画の額」がモチーフのナビオス横浜

ナビオス横浜
遊歩道「汽車道」と一体となって整備されたナビオス横浜の建物。「絵画の額」がモチーフです。
横浜港周辺の建物めぐりのスタートはJR桜木町駅から。左手にランドマークタワーと日本丸、観覧車「コスモクロック21」が見える中、遊歩道「汽車道」(Yahoo! 地図情報)を歩いていきます。

この汽車道は、1936年(昭和11年)に開通した新港ふ頭との臨港鉄道の跡地を遊歩道に整備したもの。当時使っていた歴史的にも貴重な鉄道橋梁をそのまま活用していて、レール跡もたどりながら散策することができます。

そのまま汽車道を歩いていくと横浜ワールドポーターズや赤れんがパークがある新港地区に到着。汽車道の終点近くにある凱旋門のようなビルは、横浜国際船員センター「ナビオス横浜」というホテルです。ホテル建築の際に汽車道の一環として「絵画の額」というモチーフで作られたので、このような形になっています。

実際に建物の下をくぐり抜けてから振り返ると、みなとみらいの眺めを「絵画の額」の中に入れたように見ることができます。

ハマの赤レンガ、横浜赤レンガ倉庫

赤れんが倉庫
横浜港の物流拠点として作られた赤レンガ倉庫。2002年に文化施設、商業施設として再整備されました。
汽車道を通り抜けて新港地区に入り、そのまま港の方向に歩くと横浜赤レンガ倉庫Yahoo! 地図情報)が見えてきます。

横浜赤レンガ倉庫は、1907年(明治40年)から1913年(大正2年)の期間に国が建設した倉庫です。かつて「ハマの赤レンガ」と呼ばれて親しまれていたものの、時代の流れで倉庫として使われなくなっていました。

リニューアルは2002年。横浜市が文化施設と商業施設を兼ね備えた形で再整備し、新しく生まれ変わりました。

港に向かって左側、横幅の長い建物は2号館として商業施設に、港に向かって右側、横幅の短い建物は1号館としてホール、多目的スペースなどの文化施設が中心となりました。今では新港地区の新しい観光スポットとして、日々たくさんの人が訪れています。

船乗りに親しまれた横浜三塔(キング、クイーン、ジャック)

ランドマークタワーから見た横浜三塔
ランドマークタワーの69階にある展望台から山下公園方面を眺める。小さくてわかりにくいかも知れませんが、船乗りに親しまれた横浜三塔は、現在このような位置関係にあります。
横浜赤レンガ倉庫の横から、大さん橋、山下公園方面は、汽車道と同じく貨物線の山下臨港線跡を遊歩道に改良した「山下臨港線プロムナード」を歩いて行くことができますが、建物めぐりでは山下臨港線プロムナードには向かわずに、少し街の中に入っていきましょう。

横浜港へ入港する時、船からは一目でわかる特徴のある建物が3つ見えました。いつしか船乗りたちは、この3つの建物にトランプのカードになぞらえて「キング」「クイーン」「ジャック」という愛称をつけて呼ぶようになったとのこと。これが横浜三塔と呼ばれる建物です。

いずれも歴史を重ねてきた建築物で、港の風景こそ変わってしまいましたが、今でも見ることができます。それでは、この横浜三塔を一つずつ紹介していきましょう。次ページに続きます。