大阪都心部で優雅に梅の花を愛でる
大阪天満宮「てんま天神梅まつり」開催中!

 
「東風(こち)吹かば 匂いおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」といえば天神さま、学問の神様こと菅原道真公(845年~903年)。その地位と才能を嫉妬されて根も葉もない冤罪によって大宰府に左遷させられる道真公が、京都の邸宅「紅梅殿」を離れるさいに詠んだ晩年の歌です。

 
「うつくしや 紅の色なる 梅の花 あこが顔にも つけたくぞある」というのも同じく道真公の歌。これはなんと道真公が5歳の時に詠んだもので、あこ(阿呼)というのは道真公の幼名です。「きれいな紅の梅をぼくの顔にもつけたいな」という何とも可愛いらしい歌ですが、これらの歌に見られるように5歳の頃から晩年に至るまで、道真公は終生、梅の花を愛した詩人でありました。

大阪天満宮境内にあった「大阪梅名所めぐり」の幟。大阪水上バスでも大阪城梅林と大阪天満宮をめぐるツアーなども開催されています。
そんな菅原道真公を祀るのが俗に言う「天満宮」。大宰府天満宮、防府天満宮、北野天満宮と日本全国に天満宮は数あれど、大阪で天満宮といえば日本三大祭・天神祭のメイン舞台としても知られる大阪天満宮がつとに有名でしょう。

その大阪天満宮で2007年2月10日(土)~3月11日(日)にかけて「てんま天神梅まつり」という毎年恒例の梅見、花見イベントが開催されています。縁日にフリマ、オープンカフェ、盆梅の夜間拝観などのイベントがあって連日、参拝客で大賑わいとか。ガイドが現地取材を試みましたので、そのレポートをどうぞ。

フリマ、オープンカフェ、大盆梅展とイベント目白押しですが
とくに期間限定の夜間拝観は必見です!

天神祭、ギャル神輿などで有名な大阪天満宮。近くには川端康成生誕地の記念碑などもあります。
大阪市営地下鉄「梅田駅」から地下鉄に乗って約2分の「南森町駅」。その「南森町駅」を下車して日本一長い天神橋筋商店街を徒歩約5分でたどり着くのが大阪天満宮です。大阪都心部からわずか10分足らずという良好なアクセスは家族でおでかけするさいには特に嬉しいポイント。

さすが200年を越す盆梅の素晴らしい枝ぶりには心奪われます。また濃厚な梅の花の甘い匂いも癒し効果バツグンです。
大阪天満宮の表門(大門)をくぐって、まずはご本殿にて参拝をすませますが、さっそく大きな盆梅が飾られていて目を奪われます。向かって左の赤い盆梅が「あけぼの」で寿命110年。右の白い盆梅が「唐衣」。こちらはなんと寿命280年(享保年間からのもので徳川将軍で言えば徳川吉宗の時代の盆梅)という逸品です。

なぜか阪神タイガースグッズのフリマなどもありました。「大阪」天満宮の地域性を感じます。さすがですね。
参拝をすませた後に境内を散策してみると「梅まつり土産コーナー」というイベントが開催中でいろいろな出店が開かれています。梅干や梅の和菓子といった梅に関連する出店はもちろんですが、昭和レトロな骨董などもあって見ているだけでも楽しめます。

梅を見て梅の香りを楽しみながら梅うどんを食べる…花を見るだけではなくて「食べて楽しむ」のが関西流の花見の真髄でしょう。
本殿西側休憩所で開催されているのが「オープンカフェ」。こちらでは梅うどん(200円)、ぜんざい(150円)などが売られています。フリマ巡りで少し疲れたいさいはこちらでほっこりと小休憩しましょう。

 
また神楽殿、参集殿では「大盆梅展」(拝観料・大人500円、小人300円)という梅見イベントも開催されています。80鉢以上の銘木が展示される関西最大規模の盆梅展ですが、とくにオススメしたいのが2月22日(木)、23日(金)、3月1日(木)、2日(金)、8日(木)、9日(金)の6日間だけ開催される夜間拝観(通常午後4時のところを午後8時まで時間延長)。

まさに春宵一刻値千金。松明で照らされる梅の花は煩わしい日常の疲労を優しく癒してくれます。
ライトアップされる盆梅は昼間の梅見とはまた趣きが違って春夜の情緒に溢れています。また夜間拝観時には狂言や歌舞伎舞踊、神楽、乙女文楽、大正琴、講談といった催しものも行われますので、そちらのほうも公式ページで要チェックです。


「菅家廊下 天神様のご一代」入口です。大阪天満宮を参拝したさいにはぜひ訪れて欲しいスポットです。
さて。大阪天満宮境内を一巡しましたが、最後に「大阪天満宮をもっと深く知りたい。楽しみたい」という方のために「菅家廊下」(拝観料無料)をご紹介しましょう。これは大阪天満宮の御祭神・菅原道真公の生涯を人間国宝の故・小島与一氏の手による博多人形のジオラマで紹介する…というものであまり知られていませんがガイドおすすめの展示コーナー。詳細は次ページで。

1p 「てんま天神梅まつり」を楽しむ
2p 「菅家廊下」を楽しむ