ポイント5:夫の居場所を作ってあげる
そして、最も大事なことは家庭内で夫の居場所を作ってあげることです。だんな様が職場で頑張ってこられるのも、帰る家があるからです。そのためには「だんな様専用の物」を作ってあげるなど、ちょっとした演出が功を奏します。
とはいえ厳しい日本の住宅事情では、子供部屋はあっても、パパ用の書斎などを作ってあげるのは不可能なご家庭も多いでしょう。
でも例えば、「だんな様用の椅子」などなら可能では?座り心地のよい一人用の椅子やマッサージチェアなど、だんな様専用の物を作ってあげ、家族は基本的にそれを使わないようにします。
「夫のための特等席がある」ことが、だんな様の不在時にも一家の大黒柱の存在感を家族に示す一番の方法です。
また、陰膳という方法もおすすめです。
陰膳は、もともと旅行者や出征者が旅先で快適に過ごせるよう、また無事な帰還を願って、留守中に家族がその人の分もご飯をお供えすることです。
先日、宇宙飛行士の若田さんのお母様が、宇宙空間で働く息子の無事をいのって陰膳をしていると、インタビューで答えていらっしゃいました。私の知っている奥様で、毎日残業で帰りの遅いだんな様のために、食卓に陰膳を添えている方がいらっしゃいます。
子供たちも「パパお仕事頑張っているんだね」「パパ、お先にいただきます」と、自然と父親の存在を意識し、感謝の念を持つことができるようです。こんな小さな工夫で、だんな様を「居なくて当たり前」の存在から「居なければならない存在」へと変えることができます。