なぜパートナーにがっかりするの?
「以前はこんなじゃなかったのに』とがっかり・・・」 |
その理由はいくつかあると思いますが、多くは「自分の考え・イメージ・予想や記憶などと現実との間にギャップがあるとき」に、がっかりするのだと思います。
「前はこうだったのに、今は・・・」と過去と比較した場合と、「こんな風にしてくれると思っていたのに、実際は・・・」と自分の期待や予想と比較した場合の両方があると思います。
過去との比較でよくあるのが結婚前と結婚後の違いです。
私の主宰する恋人・夫婦仲相談所にも、「結婚前はマメにプレゼントをくれたり、優しい言葉を掛けてくれたのに、今は何一つくれない」という「釣った魚にえさはやらない」状態の例。
また結婚したとたんセックスの回数が毎日から週に1回に変わったという「獲物を追いかける時は夢中になるが、それを手にした時点で興味を失う」例の様な相談が数多く寄せられます。
人の心もパートナーとの関係も不変で一定なものではありません。
エクササイズやお手入れをしない肉体が時を経るに連れてどんどん老化し、たるんで下がっていくように、夫婦関係も努力して維持しなければ、自然と右下がりに落ちていってしまいます。
自分が感じた「がっかり」を、自分達への「警鐘」ととらえ、「夫婦仲の維持のためには努力が必要なんだ」と気がつけばいいのですが、実際には「がっかり」が相手への尊敬や感謝・いたわりや思いやりの減少につながり、それが今度は夫から妻に抱く「がっかり」につながり、それがさらに夫婦仲を冷え込ませ・・・と言った悪循環に陥ってしまうのです。