再婚、事実婚、別居婚・・・婚姻スタイルの多様化とそれぞれの婚活は?
ガイド 二松:最近では入籍後も別々の住まいを持つ別居婚、週末だけ一緒に暮らす週末婚、入籍をしない事実婚など結婚のスタイルも多様化していますが、今後もこのような新しい形式の結婚が増えていくと思いますか?またもっと違う形の結婚も現れてくるでしょうか?
「自分を知り、計画的に行動できる人が婚活勝ち組に」 |
白河氏:
夫婦別姓を望む声というのは若い世代において少なくないので、事実婚は今後増えそうな気がします。籍は「入れて当たり前」でなく、「まずは籍を入れるか入れないかを検討する」ということが、夫婦として必須の作業になってくると思います。
別居婚など夫婦が一緒に住まないスタイルを望むと言うのはやはり少数派で、「結婚=一緒に住むことと」いう意識を持っている人が多いと思います。だからこそ、実際に「自分のライフスタイルを崩したくないために結婚に踏み切れない」という例があるのだと思います。ただ、熟年婚は別居婚になりやすいかもしれませんね。自分のスタイルを崩したくないというだけでなく、「同居したくても、仕事や購入したマンションなど不動産の都合がありって同居できない」というケースはありえると思います。
ガイド 二松:
結婚の形態として「再婚」というのも無視できないほど大きな存在です。また、再婚しようという場合には初婚以上に「婚活」が重要になってくるのではないかと思います。「再婚」市場の動向とここで行われる婚活の実態はどうなんでしょう?
白河氏:
実際に結婚相談所の方などにインタビューしてみますと、皆さん口をそろえて「再婚者は決断が早い」というお答えをされます。これは再婚の方が結婚率が高いという統計的な数値でも裏付けられています。女性が積極的に「狩り」をして結婚に結びついていると言う点は、再婚市場でもおなじです。実際に再婚市場での婚活中の方を拝見すると、みなさん、狩りのスキルがあるし、2度目と言うことで初婚の時のような非現実的な高望みはなく、ハードルを低くしている方が多いです。
ガイド 二松:
それは、ある程度妥協していると言うことですか?
白河氏:
妥協と言うよりも、物事を非常に現実的に判断し、上手な落としどころを知っている、という印象を持ちましたね。
ガイド 二松:
なるほど。確かに、離婚後、シングルになっての経済面、子育てなどの負担などを考えると、あれこれ夢を見て迷っている暇などなく、現実的な条件をどんどん確認して、さっさと「狩って」行く人が多いのかもしれません。結局どんな場面でも、きちんと婚活ができる人が勝ちを得ているのですね。
白河氏:
たくさんの方にインタビューをして感じるのは、やはり、「多くを得ている人というのは用意周到な人」ということです。自分自身を冷静に分析して意識的にプランを練り、20代に自分の市場価値が高いと思えばその時代に自分を婚活市場に出すなど、きちんと計画して活動しています。「『婚活』時代」の本を出版した後、多くの既婚女性から「自分が20代の頃は、『何でそんなに結婚にガツガツしているの。何もしなくても時期が来ればいいご縁が来るわよ。何だかんだ言っても、みんな結婚できているんだから』といわれた。でもこの本を読んで、きちんと計画を立てて結婚を勝ち取った自分が正しかったとわかった」という声がよせられています。実は受身でいるだけではない、「狩りのできる」女性は昔から居て、そういう方はさっさと良い条件の男性を捕まえて結婚していたんです。「婚活」という言葉が現れる前から、わかっている人はちゃんと意識して活動していた、ということだと思います。