人間は感謝されたい生き物
「美味しい」の一言を妻は待っているのです
『ありがとう』なんて、いつも言っているわ」と思った主婦の皆様。
「妻に言われてうれしかった一言」の回答結果の中には、「褒められたことがない」というものもあるのですよ!
実際の言葉を含んでいないのでランキングの表からは外されていますが、回答数だけで見れば8位に入るボリューム。
まさか妻から全く「褒められたことがない」という旦那様はいないと思いますが、この結果を見ると「褒め方がヘタ」「夫の印象に残るように褒めていない」という妻の“褒め下手”な実態を表しているのかもしれません。
話はちょっと横道にそれますがgooランキングでの「たまに夫がしてくれるとうれしいこと」の第1位は「料理」。
NIKKEIプラス1での「夫に言われてうれしかった一言」の第1位は「おいしいね」「ごちそうさま」、第2位は「家のごはんが一番おいしい」でした。
妻にとって、毎日の必須業務である料理がいかに気になるところであるかを示しており、ここが妻のモチベーションを高めるポイントであることが見えるのも興味深いところです。
話を元に戻しましょう。
ではなぜ、人は誰かに感謝されたいのでしょうか?
子育ての基本は「認める、褒める、励ます」だとよく言われます。
子どもは自分の存在、特にありのままの自分を親に認めてもらうことで、自分自身に肯定的になることができます。
そして自分で出来るようになったことを褒めてもらったり、壁にぶつかった時には励ましてもらったりすることで、自我を確立していきます。
そして次の段階になると社会と自分との関わりが大きな問題になってきます。
自分が社会で存在意義を見出す、また自分の価値を感じることが出来るのは、他人からの評価によってです。
周囲から感謝されることで自分の存在の意味や価値を感じることが出来るのですから、人間は常に感謝されたい生き物なわけです。
そして感謝して欲しい相手が一番身近な家族である夫や妻であるのは、当然だといえるでしょう。