夫婦関係/嫁姑トラブル

苦手なタイプのお姑さんとの付き合い方は?タイプ別付き合い方のコツ

「お姑さんが苦手なタイプだったらどうしよう」「仲良くやれなかったら困る……」など、お姑さん問題は「結婚することに不安・心配を感じてしまうことランキング」の上位に入る問題。今回は旦那の母親をタイプ別に、その傾向と付き合い方を考えてみましょう。

三松 真由美

執筆者:三松 真由美

夫婦関係ガイド

「お姑さん問題」は、やっぱり結婚することへの不安第1位!

苦手なタイプのお姑さんとはどう付き合う?タイプ別・付き合い方のコツ

結婚と同時にやってくる心配事は夫の親戚や親との人間関係。お姑さんがめんどくさい・苦手な場合どうしたら?


毎日たくさんのカップルが生まれ、それぞれの結婚生活を始めていますが、結婚生活のスタートに当たって、多くの人が一番気にする項目は「親戚づきあい」。結婚に伴う配偶者の親戚や親との付き合いが、特に女性にとって大きな悩みの種となっているようです。

しかし、夫の両親、特に夫の母との付き合い方に悩むのは、新婚の奥様だけではありません。結婚後、何年たっても姑との付き合い方に悩む主婦の皆様はたくさんいらっしゃいます。それぞれ違う価値観や背景を持つ2人が一緒になる結婚は、ただでさえ、さまざまな場面で摩擦が起きるもの。

夫婦の間であれば、「愛情」と「話し合い」と「譲り合い」を持ってその摩擦を解消できるのですが、こと、嫁と姑の摩擦となると、大体の場合、「嫉妬」と「無視」と「意地の張り合い」となって、摩擦が解消するどころか、逆に衝突・炎上にまでヒートアップしてしまうのが世の常です。

しかし、どんなにお姑さんを苦手と感じても、自分が愛して選んだ旦那様の母であるという事実は消し去ることができません。ならば、正面衝突でお互いが傷つくよりも、相手の傾向と対策を知り、できることなら衝突を避けるのが賢い妻。

そこで今回は、既婚者も未婚者も必見!旦那様の母親のタイプ別にその傾向と対策を考えてみましょう。未婚の方は彼のお母様をイメージしながら、チェックしてみてください。
   
<目次>
 

まずは旦那の母親のタイプをチェック!

あなたのお姑さんは果たしてどんなタイプ?

あなたのお姑さんは果たしてどんなタイプ?

今回、シニア女性のタイプ分けの例として参考にさせていただいたのが、「シニアのためのユーザビリティ研究所」が発表している「シニア女性6つのペルソナ」。「自立←→依存」と「ミーハー度」の2軸で、55歳から70歳のシニア女性を6つのタイプに分類しています。

★タイプ1:キャピ×2 派
「おしゃれに気を使い、ミーハー。交友範囲も広い。女性であることを武器にできる。難しいことは嫌い。家族や周りの人をうまく使ってビデオ録画などの困難を乗り越える」と定義され、決まり文句は「わかんなーい、やってー」。ミーハー度や交友範囲の広がりが高く、リーダーシップやずうずうしさ度は低め。

★タイプ2:PTA役員 派
「子供の学校のPTA役員や、地域の役員など、何でも引き受けて先頭に立って行うリーダータイプ。世のため人のためになることが好き。人の下について何かすることはできない。嫁にうるさく、仲が良いように見せるが、主導権は嫁にはない」と定義され、決まり文句は「私に任せて」。依存度以外の、リーダーシップ、ミーハー度、ずうずうしさ、マイペース度、交友範囲はすべて最高値を示す、濃いキャラ。

★タイプ3:おばちゃん 派
「いわゆる一般的な、漫画に出てきそうな『おばちゃん』。世界は自分を中心に回っている。先頭に立って何かしようとは思わないが、自分の主張はある。バーゲンなどが好き。『お得』という言葉に弱い」と定義され、決まり文句は「安くなる?」。ミーハー度、ずうずうしさ、マイペース度、依存度が高く、リーダーシップと交友範囲が低め。

★タイプ4:自立 派
「独身女性や働く女性に多い。自立していて、しっかりもの。同世代の女性と比べちょっと若く見える。」と定義され、決まり文句は「自分でやるわよ、これぐらい」。マイペース度が高く、その他のミーハー度、依存度、ずうずうしさ、交友範囲、リーダーシップが低い。

★タイプ5:従属 派
「夫の後ろについていくタイプ。自分から何かすることが少ない。夫や子供が生活の中心で、家族のために何かすることが生きがい。『嫁いでは夫に従え、老いては子に従え』。」と定義され、決まり文句は「お父さんが全部やってくれるから」。依存度が高く、そのほかのミーハー度、ずうずうしさ、交友範囲、マイペース度、リーダーシップが低い。

★タイプ6:無関心 派
「周りにあまり興味関心がない。自分がやらなくても、誰かがやってくれると思っている。」と定義され、決まり文句は「あまり興味ないから」。依存度、ずうずうしさ、マイペース度が高く、リーダーシップ度、交友範囲、ミーハー度が低い。

さて、あなたの旦那様の母親はどのタイプに一番近いですか? 各母親別のパターンに沿って、その傾向と対策を見ていきましょう。
 

「キャピ×2派」お姑さんとの付き合い方

キャピ×2派のお姑さんは、おしゃれに気を使い、ミーハー

キャピ×2派のお姑さんは、おしゃれに気を使い、ミーハー

おしゃれでいること、流行の話題に敏感であることにかけては6タイプ中ピカイチのこのタイプは、自分が流行りものをちゃんと押さえていることが自慢。「えー!もう行列店のドーナツ、買われたんですか?さすがですね。何時間並んだんですか?」と相手の自慢したい点を押さえ、上手に持ち上げてあげることがポイントです。

ただし、あまりにこちらが流行に後れている風にへりくだりすぎると、「ダサい嫁」と評価を下げられてしまうので注意しましょう。たまには、「今年は××が流行ってるんですよね」と新しい情報をさりげなく教えてあげると、「粋な嫁」として一定の評価が得られます。

また、女性であることを武器に、男性をうまく使うテクニックも、6タイプ中一番上手。息子である旦那様にも「●●ちゃん、あれ予約しておいてくれない?」「今日はパパがいないから、車で迎えに来てくれないかしら?」と上手におねだりしてきます。

しかし、それは単純に人使いがうまいというだけで、別に息子の嫁に対して特別な感情は持っていない場合も多いです。ですから、「お母様と私のどっちが大事なの!」と妻がいちいち切れてしまっては、その時点で嫁の負け。あなた自身も、お姑さんに負けずに、旦那様におねだりするテクニックを磨き、対抗しましょう。
 

「PTA役員派」お姑さんとの付き合い方

PTA役員派の姑は、とにかく自分で仕切るのが大好き

PTA役員派の姑は、とにかく自分で仕切るのが大好き

とにかくリーダーシップをとったり、場を仕切るのが好きなこのタイプに、正面切って逆らっても玉砕するだけです。ものすごく困ること、あるいは絶対に間違っていること以外は、「そうですね。お母様のおっしゃるとおりだと思います」と、柳に風と受け流しておくのが上手な付き合い方。

そして、どうしても何か反対意見を主張するときには、なるべく自分で言わず、旦那様や旦那様のお父様にうまく根回しをして、そちらから伝えてもらうと摩擦が最小限で済みます。

また、完ぺき主義傾向のあるこのタイプは、息子の嫁ともうまくいっている、理想的な姑でありたいという思いもあります。ですから、「●子さんの好きなように決めていいのよ」と一見、物分りの良さそうな姑風の発言をしてくることもあります。

しかし、基本は「人の意見に従うのは嫌い」なキャラ。甘い言葉を鵜呑みにして自分の意見を主張すれば、あとで手痛い仕返しをくうことは間違いありません。ここはこちらも、「いえ、おかあさまに決めていただくのが一番安心ですから、お願いできますか?」としっかりボールを投げ返し、「なかなかできた嫁ね」という評価をゲットしましょう。
 

「おばちゃん派」お姑さんとの付き合い方

予告もなく「近くに来たから」と家に押しかけてきたり、「これ、安かったからお宅の分も買ってきたのよ」と、こちらの趣味の合わないものを勝手に購入してくるなど、嫁がイライラするようなタネを平気でばら撒いて歩くのがこのタイプ。

しかし、案外本人は悪気がなく、無邪気だったりしますので、嫁の怒りが空回りしてしまうことも。特にリーダーシップはないので、何かを一緒にするときには、こちらが仕切ったほうがうまく進みますが、心の中では自分の好みや主張はしっかり持っています。

それが無視されると、とたんにへそを曲げる可能性があるので要注意です。ちゃんと意見を聞いて相手を立ててあげれば、根は世話好きなので、案外かわいがってくれたりします。プレゼント好きなので、贈り物も効果的です。
 

「自立派」お姑さんとの付き合い方

自立派の姑はライフスタイルにもこだわりあり

自立派の姑はライフスタイルにもこだわりあり

リーダーシップは持っているが、大勢を仕切って目立ちたがるPTA役員派と違い、地味でも個性的で、自分なりのスタイルで暮らすことを好むタイプ。

全てに自分なりの価値観や好みを持っているので、おしゃれやインテリアなども流行に左右されないものが好みである場合が多いです。その点を上手にほめると、良好な関係が築けるでしょう。

息子にもいろいろ言ってくるタイプではなく、適度な距離を保って接してきますが、逆に困っているときにも正直に助けを求めてこない場合があります。ですから、こちらから相手の状況を察して、タイミングよく手を差し伸べてあげると、「できる嫁」として、感謝、信頼されるでしょう。
 

「従属派」お姑さんとの付き合い方

夫や子供に尽くすことが生きがいの従属派は古きニッポンの母親像?

夫や子供に尽くすことが生きがいの従属派は古きニッポンの母親像?

古きニッポンの妻的な、家族や子供に尽くすことに喜びを感じるタイプ。たとえ、あなたがこの価値観が理解できないとしても、きちんと相手を尊重してあげることが、お姑さんとの良好な関係を築く基本です。

また息子から見ると家族に献身的に尽くす母は、「守ってあげたい」存在なので、意外に母と息子のつながりが深い場合もあります。母親の批判は、旦那様の前では控えたほうがいいでしょう。

また、このパターンの夫婦の場合、旦那様の父親のほうが物事の決定力を持ち、キーマンであることが多いです。ふだん、妻からかしずかれて過ごしているお舅さんなので、息子の嫁に対しても、自分の妻と同じような従順な態度を求めがちでしょう。上手に持ち上げつつ、微妙に距離をおくのがいいかもしれません。
 

「無関心派」お姑さんとの付き合い方

比較的年齢層の高い姑に見られるタイプ。「キャピ×2派」「PTA役員派」などと比べると、自己主張がないために、ホンネがわかりにくいという特徴があります。しかしマイペース度は高く、自分の好みも実はしっかり持っているので、それを無視しないよう、注意してください。

交友範囲がせまく、人付き合いが苦手な人が多いので、なかなか親しくなれないかもしれませんが、節度や誠意を持って接することで信頼関係を築くことができるでしょう。
 

苦手なタイプのお姑さんとの上手な付き合い方

苦手なタイプのお姑さんとでも、良好な関係を築きたいところ

苦手なタイプのお姑さんとでも、良好な関係を築きたいところ

旦那様の母親の傾向を知ることで、適切な対応をとり、良い人間関係を築くことができます。ご縁あって義理の娘となったのですから、好かれる嫁であったほうが、結婚生活全体がハッピーになることは間違いなし。

同居や別居など環境に差はあれど、お姑さんとの関係には悩みや不安がつきものです。もともとは赤の他人の2人なのですから、完璧にお付き合いしていくのは難しいもの。お互いにストレスを感てしまうようなコミュニケーションを減らして、良好な関係を築いていきましょう。さあ今日からさっそく行動開始ですね!

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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