夫婦関係/セックスレスの対処法

30年後も夫に抱かれる妻であるために(3ページ目)

ある夫婦の意識調査によると、60代の44.5%が「生まれ変わっても今の配偶者と結婚」にNOと答えたそうです。長い結婚生活、愛が持続する夫婦になるにはどうしたらよいのでしょう?

三松 真由美

執筆者:三松 真由美

夫婦関係ガイド

現在のシニア世代の恋と性の意識

私はシニア向けコミュニティサイト「STAGE」で「ラストラブ相談所」というのを開設しており、ここには50代~70代の男女からたくさんの相談や意見が寄せられます。

これをみると、「仕事に定年はあっても、セックスに定年はない」としみじみ感じます。
例えば「セックスレスであることを問題であると感じ、解決したいと思っているのに、どうしてよいかわからない」という例。
また「自分は性欲があるのにパートナーに理解してもらえない」という例。
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「ラストラブ相談所」にはシニアの性に関する悩みが続々と寄せられています。


一方で「70代のご夫婦が工夫をして、インサートレスながら、二人とも満足のできるセックスを行っている」という報告。
シニアのセックスライフは本当に千差万別です。

熟年層になればなるほど、「セックスやスキンシップを楽しんだり、積極的に恋愛を始めたり」という性をエンジョイする方と、「閉経とともに性行為は終了」と性的なものは一切封印してしまう方とに大きく分かれてくるように思います。そして、多くのカップルの間で、セックスについて本音で語り合うことをしていないように見受けられます。


ジェルやおもちゃなどのサポートグッズを使ったセックス、挿入にこだわらないペッティング、相手をいたわりあい、裸で優しく抱きしめるだけのスキンシップなど、それぞれのカップルにあった肌と肌とのふれあいは何歳になっても必要で、それが夫婦関係の満足感に大きく影響してきます。

確かに今の60歳以上といえば、たとえ夫婦間であっても、「汚らわしい」「恥ずかしい」「いけないこと」として、性について話すことを避けてきた世代かもしれません。しかし、相談所に寄せられた多くの声を拝見すると、心の中では多くの方が、セックスを始めとする、キスやハグ、素肌と素肌のスキンシップを求めていらっしゃることがよくわかります。これはなぜなのでしょう?


もちろん、そこに至るまでには、気持ちが通じ合うことが不可欠です。意を決して、お互いにメールではなく、ラブレターを書いてみるのも有効です。ふだん言えない言葉、長年思っていたけれど、言いにくかったこと、感謝の気持ちを手紙にしたためてみると、自分の気持ちも整理できます。

「俺はこんなこと考えていたのか」
「私はずっと抱き締めて欲しかったんだ」
と手紙にすることで気づくことがあります。

ラブレターを書きましょう
 

次のページでは人はなぜスキンシップを求めるのかを解明します。
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