秘策その1:まずは家の中のモノに住所を与える
さあ、掃除をしよう、洗濯をしよう、と家事にとりかかる前に、まず家の中の状態をチェックしてみてください。だんな様の脱いだ服、買ってきた飲み物、読みかけの新聞などが散らかったままのリビングになっていないでしょうか?
同じ掃除機をかけるにしても、散らかったものをしまったり、もとの場所に戻したりしながらの作業と、片付いたリビングを一気に掃除するのでは大きな違いです。
「片付いている部屋なら掃除だってラクチン。だんな様に片付けぐせをつけましょう」 |
男性の場合、掃除機をかけるのは抵抗なくても、片付けがイヤで掃除をやりたがらない、という例が実は結構あります。だんな様に「掃除機をかけて」という前に、まずは片付けを夫婦一緒にしてみましょう。
ここで大事なのは「一緒に」片付けること。だんな様が物を散らかしっぱなしにする原因のひとつに、「正しい収納場所を知らない」という理由も考えられます。一緒に片づけをし、正しい場所に物を戻しながら「これはいつも、ここにしまってあるのよ」と、収納場所や収納方法を教えてあげて下さい。くれぐれも「ほら、またあなたが出しっぱなしにしてるっ!」とお小言はナシ。だんな様が素直に話を聞かなくなります。
お片づけの機会に、現在の収納場所や方法を、だんな様と一緒に見直してみるというのもいいかもしれません。だんな様が新聞をリビングテーブルに置きっぱなしにするのは、読み終えた新聞の収納先が、リビング奥の和室にある新聞ストッカーだからかも。わざわざ奥の部屋まで新聞を置きに行くのが面倒だから、リビングテーブルに置きっぱなしということも考えられます。それならいっそ、新聞ストッカーをリビングの中に置くのはどうでしょう?いかにも、といったデザインのものが目障りであれば、オシャレな帆布や籐でできた籠を新聞ストッカーとして利用すれば、違和感もありません。コートやマフラーも、「脱ぎっぱなしにしないで、クローゼットにしまって!」と文句をいう前に、脱いだらすぐにかけられるように、玄関近くにコートハンガーを立ててはいかがでしょう。だんな様に文句を言うだけでは、片付ける習慣はつきません。「散らからなくする工夫」が、自然に片付くコツなのです。
また、家の中の全てのものには「置くべき場所」が決まっていますか?何となく散らかっている物というのは、案外、定位置が決まっておらず、そのためにいつもどこかに置きっぱなしになっているということがあります。全ての物に「住所」をつけるというのも、片付けの重要なポイント。だんな様と一緒に「物の住所」を決めれば、散らかる頻度もきっと減ってくるはずです。
→次ページでは秘策その2をご紹介。「家事を頼みやすい家」ってどんな家?