世の中のさまざまな結婚スタイルの中で、ここ数年、目に見えて多くなってきたと感じるのが、妊娠後に結婚をするという、いわゆる「できちゃった婚」。この増加には、単なる「避妊に失敗した結果でしょ」と切り捨てられない様々な側面があると考えられます。今回はこの「できちゃった婚」についていろいろ考えてみましょう。
芸能人は「できちゃった婚」が増加中
先月、元モーニング娘。リーダーの飯田圭織さんの「できちゃった婚」のニュースが流れましたが、芸能人の「できちゃった婚」には、もう皆さん驚かなくなりました。古くは木村拓哉、安室奈美恵から広末涼子、鈴木保奈美、竹内結子、最近では見栄晴クンに至るまで、「できちゃった婚」が芸能人の標準的な結婚スタイルなのかと思うくらいです。普通の結婚報道にも必ず「なお、○○さんは妊娠はしておらず・・・」と但し書きが入るなど、「結婚=妊娠」のイメージは、既に私たちに強烈に刷り込まれています。確かに、「アイドルの処女性」や「女優さんの恋愛ご法度」などは既に過去のものになっています。そして、世間をアッと驚かせた大物デキ婚、ダルビッシュとサエコの20歳同士のデキ婚です。ダルビッシュは、女性ファッション誌「an・an」のSEX特集で表紙とグラビアに登場した直後の発表でした。「an・an」の写真を見ていますと、ダルビッシュの鍛えられた中にもセクシーな色気が漂う肉体は、恋愛進行中のシグナルを発していました。「芸能人もフツーの女性も、仕事を持つ身での妊娠は周到な計画が必要」 |
さて、そんな中で、最近で唯一賛否両論が巻き起こった「できちゃった婚」は、同じ元モーニング娘。の辻希美さんの例でしょうか。この場合は、彼女の「子どもキャラ」と「妊娠」のミスマッチ感と、19歳という年齢。また、新ユニット結成直後という仕事上のタイミングのまずさから、かなり話題になり一部ではバッシングも起きました。和田アキコさんがTVで「プロ意識が足りない」とばっさり斬っていたり、ネット上の書き込みでもあちこちで同意や反対意見が噴出していました。
確かに仕事を持つ身で子どもを作ろうと思えば、周到な計算と準備が必要。保育園に入りやすいように子どもの誕生日を逆算してセックスをするなど、芸能人でなくても働く女性なら当たり前のことです。「妊娠しちゃいましたのでこの仕事はできません」では周りのヒンシュクを買うことは必至。「できちゃった婚」にともなう、ルーズなイメージはこんなところからも来るのかもしれません。
芸能人の「できちゃった婚」の裏事情
ただ、芸能人のこの「できちゃった婚」ラッシュは、単に「避妊をしていなかった」もしくは「避妊していたが失敗した」ということだけではないと私はにらんでいます。売れている芸能人であればあるほど、結婚は「誰と」以上に、「どのタイミング」で、「どんな風に」発表するのかが、自分のイメージ作りのためにも大切なこと。事務所の稼ぎ頭の女性タレントがただ「結婚したい」といっても、自分の所属事務所がすんなりOKしてくれることは少ないでしょう。そこで周囲を「仕方がない」と思わせるために「妊娠しちゃったので」という切り札を、計画的に切ってきている気がします。先の辻さんも19歳とはいえ、芸歴は7年。一般の女性なら7年も仕事をすれば「そろそろ結婚も」と考える時期になります。あれは彼女なりの仕事上、プライベート上の転機を、自らの妊娠によって作り上げた例なのかもしれません。→次のページでは「できちゃった婚」に対して、周囲はどんな評価をしているのかをご紹介します