「映画のように踊ってみたい」という夢、かなえます
レストランで食事をしていたり、ちょっと雰囲気のいいバーで飲んでいる時に、ふと、曲が変わる。そんな時、お相手の男性がグラスを置いてすっと立ち上がり、「踊ろうか」と女性に尋ねる。「映画のシーンのように踊ってみたい、というのは女性の永遠のあこがれ」 |
映画では見慣れたシーンですが、欧米ならともかく、日本に住んでいればまずありえない!しかし、白馬の王子様にしてもらう“お姫様抱っこ”と同じく、女性に生まれたからには一度は体験してみたい」と誰もが夢見るシチュエーションではないでしょうか。そして、それが夫ではなく、ラテン系ナイスガイだったら、主婦の皆さま、どうしますか!?
そんな夢のようにロマンチックで胸ときめく体験ができるところが、ニッポンにあるのです。そう、今ひそかにブームになっている「ミロンガ」です。
ミロンガで夫も妻もジェラシーむらむら
「ミロンガ」という語には複数の意味があり、タンゴの音楽の形式を指す場合もあります。日本ではもっぱらアルゼンチンタンゴのダンスパーティーを指して使われることが多いようです。「ムーディーなダンスフロアはタンゴの本場ブエノスアイレスそのもの」 |
パーティーによってスタイルはさまざまですが、多くは軽食や飲み物が出て、ダンスフロアの周囲にはイスやテーブルが並べられています。音楽はもちろんタンゴの曲。場合によっては生演奏が入ることもあります。
そして、男性が踊りたい女性を誘い、アルゼンチンタンゴを踊って楽しむ集い。これが今や、20代はもちろん、もっと年配の層にも大変人気があるのです。ミロンガにはカップルやグループで参加もできますし、もちろん1人参加もOK。カップルで来ても、わざとパートナー以外の異性と踊る方も多いのだとか。
アルゼンチンタンゴは他のペアダンスと比べても、パートナーとの密着度が高いのか特徴です。脚と脚がからみあい、腰や胸がふれあい、頬をよせあっておどる、濃厚なダンス。アルゼンチンタンゴダンサーとしても有名な、女優 杉本彩さんに言わせれば「踊るベッドシーン」。
またダンサーの自由な表現が許されているのも大きな特徴で、踊り手の個性がはっきりと現れます。男性は男性らしい振る舞い、女性は女性らしい仕草を表現することで、一人のオトコ、ひとりのオンナとしての自分を再認識し、取り戻してくれるという効果があります。
また、パートナーが他の異性と体を密着させて踊るのを眺めるという、プチジェラシーなシチュエーションは、倦怠期の夫婦には格好の刺激となってくれます。
→次はタンゴ初心者も安心の、「ミロンガ」参加方法を取材しました。