ゲームから飛び出した「ツンデレ」
最近、テレビで「ツンデレ」という言葉を聞くようになりました。ツンデレってご存知ですか?これはもともと恋愛アドベンチャーゲームなどに出てきたインターネットスラングで、「人前ではツンツンしているが、二人きりになるとデレデレとしおらしくなる」というキャラクター、あるいは「恋人関係になる前はツンツンしているが、恋人同士になる
と急にしおらしくなってデレデレといちゃつく」という関係を言います。
こんな「ツンデレ」を秋葉原のメイドカフェでイベントとしてツンデレをしたら大人気になったとか。そのメイドカフェは、お客さんがお兄ちゃん・お姉ちゃんでメイドが妹という設定でツンデレを繰り広げます。メイドの店員さんはメニューを渡しながら
「早く決めてよねッ!」
「別に食べたくないなら頼まなくてもいいんだから」
とあくまでツンツン。
でも、帰るときは「キツいこと言ってゴメンなさい……」「また来てくれる?」としおらしく甘えるんです。
「ツンツンしたり、デレっとしたり」 |
テレビを見ていて、え~!! こんな設定があるんだ、と驚いてしまいましたが、ツンツンしている面とデレデレしている面を両方見せられる喜びのようなもの、なんとなくわかりませんか? 自分だけに見せてくれる一面。これはたまりませんよね。つきあいはじめや、結婚当初はそんなツンデレが新鮮です。でも、結婚生活が長くなるにつれて、だんだんひとつの役割にしばられて、自分の中にある様々な面を出せなくなっていく傾向があるのではないでしょうか。
例えば、お父さん、お母さん、という役割。サラリーマン、主婦という役割。婿、嫁、という役割……。役割にしばられ、男と女になれなくなってセックスレスに。そういう夫婦も少なくありません。役割は役割としてこなしつつ、夫婦の時間では本当の自分を開放する。そのために少し大げさなぐらいギャップを出しませんか? それが私の言う「ツンデレ」のススメなんです。
次のページではそんな夫婦でツンデレの時間のプロデュース術を紹介します。