単身赴任で愛が深まる体験談
次はいよいよ本題。単身赴任の先輩にマンネリ脱出の体験を聞いてみましょう。「二人で夕食をとることの素晴らしさを教えてくれる単身赴任・・」 |
■ケース1 妻の冷凍保存料理で浮気知らず
Aさんは40代になって初の単身赴任に挑戦中。掃除や洗濯は好きだけれど、料理がまったくできないことを赴任前から不安に思っていたとか。でもそんな不安も奥様の上手なカバーでホカホカの愛が生まれました。
東京と九州の遠距離ながら、月に2回は奥様が九州に赴き、いろんな料理を作って冷凍保存しておいてくれるそうです。あとはチンするだけ、とかスープだけ作ってそこにいれるとか、市販の冷凍食品の手軽さで奥様の家庭料理が食べれることにとても感動したそうです。しかもキッチンにこもりっぱなしなんてことはなく、2人で温泉めぐりを楽しんだりする余裕もあるとか。
「結婚してもう10年以上経つけれど、あらためて妻のことを尊敬し、感謝しました。単身赴任で浮気する人もいるけれど、あの料理食べてたらそんな気にはならないよ」と照れながらも誇らしげなところが印象的でした。
まさに、「料理がうまければ男は浮気をしない」というパターンですね。
一緒に暮らしていたら当然のことも、自分でやってみてその大変さがわかるもの。奥様も、「浮気してないか調査してやる」なんて気持ちではなくて、知らない土地で大変ね、といういたわる気持ちが必要ですね。
■ケース2「新婚気分を思い出す赴任地デート」
多趣味で料理も上手なBさんは、40代後半から2度の単身赴任を経験。1回目の単身赴任地、名古屋では休日には手料理を作って、同じ事務所の単身赴任仲間や独身の若い人を誘って飲んだり、月に1度やってくる奥様を連れて京都にドライブに出かけたりとそれなりに楽しんでいたそうです。でも2度目の単身赴任先の北海道では事務所メンバーも少なく、結婚したばかりの人が多かったために一人の時間が増えて、ちょっとさみしく感じたりもしたそうです。そこで趣味の世界を広げようと陶芸教室に通い始めました。そこには単身赴任者も多く来ていたために、様々な情報交換ができたそうです。また、そこで知り合った人から北海道のおすすめスポットを聞き、奥様が来るたびに北海道を案内して歩いたとか。
「北海道をあちこち案内したので、妻が来る回数も名古屋のときより増えたような気がしますね。また、子どもを置いて妻1人で来ることが多かったので、それこそ新婚気分ですよ。妻の喜ぶ顔を見てるとこっちもうれしくて。今は単身赴任が終わって一緒に住んでいますが、離れていた期間があるからこそ、逆にいろいろ話し合うし、よく耳にする熟年離婚にはならないかな」