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子どもを「叱れる父親」の作り方(2ページ目)

「子育ての悩みや気がかり」調査でいつも上位にランクする「ほめ方、叱り方」。ママだけが叱り役?「叱れるパパ」をつくるのはママの役目かもしれません。

三松 真由美

執筆者:三松 真由美

夫婦関係ガイド

「叱る」のは夫婦の華麗な連係プレーで

叱ることを減らす手段を講じたら、次は「叱れる父親」を生み出す方法を考えてみましょう。まずは夫婦で叱る際の役割分担についてきちんと話し合ってみることが必要です。
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「もっと育児に参加して「叱れる父親」に」
基本は二人同時に叱らず、どちらかが叱り役、どちらかが「まあまあ」ととりなす役と分担を決めておくこと。そして、この連係プレーを、叱るタイミングや内容に合わせてうまく交代して行うことです。日常的な細かいことに関しては母親が叱りがちになるので、だんな様には、誰かを傷つけてしまったり、約束を破ったりなど、比較的ガツンと叱る必要があるときに担当してもらいましょう。やり方としては、母親が叱りたい気持ちをぐっとこらえて、「そんなことをするなんて、ママは悲しいわ」と悲しそうにして、父親にサインを送れば、自然と叱り手が交代できます。
夫婦間コミュニケーションは、あらゆるシーンで大切と言うことです。


父親の育児参加はきれいなママをつくる

また、だんな様が子どもと一緒にいる時間を増やすことも、「叱れる父親」を作るには大切です。日本の父親の子育てへの関わり方は少なすぎると言われています。2006年少子化白書では、六歳未満の子どもがいる女性が一日に家事・育児にかける時間は、7時間41分。対して父親は48分です。平日は子どもの起きる前に出かけ、寝たあとに帰宅しているような生活。父親と子どもが会えるのは週末だけ。そうなると、日ごろの不在の埋め合わせをしようと、子どもに甘い「叱れない父親」になりがちです。まずはもっと、だんな様を子育てに参加してもう工夫をしましょう。

たとえば、思い切ってだんな様に子どもを任せて、週末の半日くらいは母親業をお休みにしてみてはいかがでしょうか?映画を見る、ショッピングを楽しむ、エステやマッサージに行く、友達と会って美味しいものを食べるなどしてリフレッシュ。これだけでも、家に戻ったときにいつもより笑顔で子どもと接することができるはずです。
もちろん、夫婦仲相談所の所長としては、だんな様にも笑顔とキスをお換えししなくてはならないことを付け加えます。だんな様のおかげで、自分もリフレッシュできたし、子どもも喜んだことを、しっかり感謝することです。

思い出してみてください。よちよち歩きの赤ちゃんが転んでも「何やってるの!」と叱る母親はいませんよね。ところがちょっと子どもが成長すると、「よく足元を見てないからよ!」とか「ふざけて歩いてるからよ!」「なにやってんの!」と叱っていませんか?いつも心にゆとりを持ち、転んだ子どもに「大丈夫?怪我しなくてよかったわ」と声をかけられる母親をめざしましょう。
目を三角にして般若の顔をしていると、子どもだけでなくだんな様も「おお、こわ・・」と感じます。
だんな様が育児参加すると、妻は心にゆとりができて、般若の顔をしなくなるという良好なロジックを日々伝えてゆきましょう。
また、だんな様には、「自分が子どもを叱らなくてはいけないシーンはここだ」という『叱りどこ』を、体得してもらうことが必要です。これもまた、夫婦ふたりで話し合いながら、見いだしてみてください。叱れる父親を作るのは、妻次第ということです。夫婦間コミュニケーションをフルに発揮し、「私がいつまでもきれいでいるために、あなたも叱れるパパになってね。」とほほえむことが基本です。
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