地震・雷・火事・オカン?
楽しいことも多いけど、悩みや苦労も多い子育て。なかでも子どもの「叱り方」について悩んでいる母親は、かなりの割合にのぼります。実際、チャイルドリサーチセンターが2005年に幼児の母親に聞いた「子育ての悩みや気がかり」の第2位、そして2002年に小中学生の母親に聞いた同様の調査の第3位が「ほめ方、叱り方」でした。「母親の気持ちにゆとりがありますか?」 |
どんな母親だって、いつもやさしく、ニコニコ微笑むママでいたいと思っているはず。でもしつけのため、子どもの安全のため、社会的なマナーを教えるため、など様々な理由で、子どもを叱る必要が出てきます。けれどもふと気がつくと、子どもを叱ってるのは、私一人。私も数年前を振り返ると、「ダメ!」「~いけませんっ!」「どうしてそんなことするの!」と、否定的な叱り方ばかりしていたと反省中です。そのあと、鏡を見ると、目を三角にして眉間にしわを寄せた怖い顔の自分に気づき、ため息をついていました。なんだか母親だけが、子どもにとって怖い存在になっているような。子どもといっしょに過ごす時間の短い父親には、ここぞと言うときに、ビシッと叱って欲しいものです。
今回は、子どもを「叱れる父親」のあり方について考えてみましょう。
目指すのは「叱らなくてすむ」生活スタイル
最初に、現在の叱り方をふりかえってみましょう。皆さんはどんな時に子どもを叱っていますか?「支度が遅い」「後片付けをしない」「約束を守らない」など、子ども側の原因は様々。でも叱り手である自分の原因はどうでしょう?冷静に考えてみると、子どもを叱るのは、自分が疲れていたり、イライラしていたり、機嫌の悪い時ではありませんか?自分に余裕があるときは、受け止められることも、気持ちに余裕がないと、ついカッとなって怒鳴ってしまう、ということはありませんか?つまり、自分の心にゆとりを持てる状態でいることが、叱らなくてすむ生活スタイルを作る第一の方法です。リラックスを心がける。カチンときたら三つ数えて一呼吸。簡単な癖をつけましょう。「こんな時、子どもを叱る?叱らない?」 |
第二の方法は、叱らなくてすむように「工夫をする」こと。忘れ物の多い子であれば、前の日に翌日の身支度をするように教え、母親も一緒に持ち物を確認しながらランドセルに入れる。「明日持っていくもの」を自分で書き出させて、玄関の近くに貼り、出掛ける前に確認させるなど。根気よく、繰り返して教えることが大事です。ちなみに私は、上靴を洗ったあと取り込むのを忘れてしまい、何度か学校へ走ったことがあります。「ママも忘れんぼ」と、子どもに逆に監視してもらうのもよい方法です。
第三の方法は、叱る内容を「絞り込む」こと。相手は所詮子ども。目に付くことをあれもこれも叱っても、なかなかすぐにはなおりません。「これだけは絶対に叱らなければならない」と考えるいくつかを除き、細かいことには目をつぶる寛容さを持つことも必要です。これは、私も後悔しています。
現在大きくなった我が子は、「ママ、小学校の時、すぐきれてたよね」と遠いまなざしで見つめてくれます。ちょっぴり辛い気持ちになります。今だから言えること、「細かいことには寛容に」。
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